2016年6月20日22時49分
17都府県のコンビニエンスストアのATMから一斉に約18億6千万円が不正に引き出された事件で、福岡県警は、福岡市東区三苫2丁目、トラック運転手立石啓太容疑者(25)を窃盗などの疑いで逮捕し、20日発表した。出し子(引き出し役)の一人とみており、容疑を認めているという。
一連の事件で、福岡県での逮捕者は初めて。県内の複数の被害店舗周辺にある防犯カメラに暴力団関係者の車が映っており、県警は暴力団が組織的に関与した可能性があるとみている。
組織犯罪対策課によると、逮捕容疑は5月15日午前6時40分ごろ、福岡市博多区のセブンイレブンにあるATMで、南アフリカの銀行が発行したカードの情報を書き込んだ偽造カードを使い、約15分間で18回にわたり計170万円を引き出したというもの。
立石容疑者は15日未明に知人に話を持ちかけられ、引き出す約1時間前に市内の繁華街に集合。知人とは別の男から白無地の偽造カードを受け取って説明を受け、引き出しを実行後に現金とカードを男に渡した、と供述しているという。
県内ではこの日、121店舗で計約1億5千万円の被害があった。
トップニュース
新着ニュース
おすすめコンテンツ
※Twitterのサービスが混み合っている時など、ツイートが表示されない場合もあります。
朝日新聞社会部
PR比べてお得!