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「動く歩道」は1メートル230万円 新幹線、敦賀駅設置で試算

 北陸新幹線と在来線のホーム間の移動距離が二百メートルと見込まれる敦賀駅で、乗り換え利便性を確保する手段の一つとして検討されている「動く歩道」の費用が、幅、長さ各一メートル当たり二百三十万円になるとの試算を、建設主体の鉄道建設・運輸施設整備支援機構(鉄道・運輸機構)が十七日、明らかにした。

 東京都内で開かれた北陸新幹線の二〇二〇年度金沢−福井間先行開業などを目指す与党検討委員会で説明があった。会合は冒頭を除き非公開で、終了後に委員長の山本拓衆院議員らが説明した。

 敦賀駅の新幹線と在来線のホーム間は直線距離で百メートル、実際の移動距離は二百メートルになる。

 在来線の既存通路が五十五メートル、新幹線ホームへとつなぐ新設通路が六十メートルで、残りは新幹線ホームでの移動分となる。検討委では、技術的な問題から既存部分での動く歩道の設置は困難とされている。

 新幹線ホームの構造は現時点で不明だが、仮に六十メートル設置した場合、往復で少なくとも二億七千六百万円が必要になる。鉄道・運輸機構は、混雑時の歩行者密度などの調査を踏まえて設置の可否などを検討。今後、敦賀市で市と検討委メンバーを交えた勉強会も開く。

 一方、新幹線の福井駅東側に張り出し部分を設け、他の駅と同等の空間を確保するなど福井市が要望していた四つの提案は、機構が旅客流動調査を踏まえ検討すると報告した。

 東村新一福井市長、渕上隆信敦賀市長とともに石川県白山市の山田憲昭市長も出席し、白山駅設置を正式に要望した。

 国土交通省の担当者は「石川県知事からは聞いていない」と述べ、回答を控えた。

 (山本洋児)

 

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