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【リオ五輪】リオ州政府が財政危機緊急事態宣言 莫大な借金 「五輪を開催する義務を果たせない」

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リオ州政府が財政危機緊急事態宣言 莫大な借金 「五輪を開催する義務を果たせない」

リオ五輪更新

 【リオデジャネイロ=佐々木正明】8月のリオデジャネイロ五輪の開催まで50日を切る中、莫大(ばくだい)な負債を抱え、財政難に苦しむ地元のリオデジャネイロ州が17日、緊急事態を宣言した。

 リオ州は国全体の不景気や石油価格の下落などが影響して税収が落ち込んでおり、今年、約190億レアル(約5700億円)の財政赤字を抱え、財政危機状態にある。宣言によると、このままの状況では、「五輪を開催する義務を果たせない」としており、国から緊急融資を引き出すための方策とみられる。

 地元メディアによると、緊急事態は自然災害が発生した際に宣言が出されるが、財政危機を理由に緊急事態を宣言したことはこれまでに例がないという。