コーヒーの入れ方に新トレンド? 「大吟醸コーヒー」がおいしい!
「大吟醸コーヒーがおいしいらしい」という話を聞きました。日本酒の、大吟醸酒を使って入れたコーヒーです。沖縄では泡盛コーヒーがコンビニに並ぶといいますから、大吟醸コーヒーもきっとおいしいはず。では、どうやって?と探ってみたら、実はとっても奥深い世界だったのです。
水出しでトライします
とある同僚が、「日本酒でコーヒーをいれるとおいしいよ!」と友人から聞いたのだそう。ん?つまりお湯でドリップするみたいに、日本酒を沸騰させてコーヒー豆に注ぐのかな?と思いましたが、確認すると水出しで作るとのこと。なるほど、置いておけばできるから簡単そう……。というわけで、どんな味になるのか、さっそく試してみます。
3タイプの日本酒で比較
同じ蔵元の3本で比較したかったのですが、近所で揃わず、逆に地域や方向性のまったく違う3本を購入しました。淡麗辛口の特別純米酒(左)、どっしり芳醇な大吟醸酒(中)、酸味が強くチーズのような吟醸香の純米吟醸生酒(右)です。ちなみに、この「○○酒」という名前は精米歩合と原料、醸造方法で決まります。本醸造(精米歩合70%以下)、吟醸(60%以下)、大吟醸(50%以下)。純米とつくものは醸造用アルコールを使わず米、こうじだけで醸造します。たとえば精米度合60%の吟醸酒は米の胚芽と表層部を40%は削ります。タンパク質や脂肪、ビタミンなどを多く含むこの部分は雑味の元となるので、米の中心に近いよい部分を選び抜くのです。吟醸酒にはフルーティさがあり、大吟醸ではそれがいっそう強いものに。純米酒ならばその米が本来持つ味がより強く出ます。
お湯のドリップと同じ量で試します
さて、試作開始。分量をどうするか迷いましたが、お湯でドリップコーヒーをいれる場合の、180mlにコーヒー豆15gという比率で試すことにしました。コーヒー豆の選び方は文末に注意事項を記載しましたが、今回は手元にあった一般的なレギュラーコーヒー(粉)で。コーヒー豆をスーパーで買った「だしパック袋」にいれます。
日本酒を注ぎます! 水出しコーヒーならコーヒー豆のよけいなえぐみや苦味が出ませんから、冷蔵庫で24時間置いて、おいしい成分を完全に抽出します。
24時間後、果たしてどんなコーヒーが?
注いだときの色の違いはこのくらい。この写真でわかる通り、右端の「五人娘」はもともとかなり黄色みの強い日本酒です。
このまま容器に蓋をして、24時間が経過。蓋をあけてみると……見た目は同じような色の日本酒コーヒーが完成しました!
どんな味?どれがいちばんおいしい?
わくわくしながらさっそく飲んでみました。最初のひとことは「……おいしい!!」。「おいしい日本酒でいれたおいしいコーヒー」が完成したのです。感覚的に分類すると、これは「お酒」ではなく「コーヒー」です。コーヒーにはない「うまみ成分」類が日本酒で追加され、より深みのあるコーヒーに進化しているのです。日本酒が持つアルコール臭さはコーヒーの香気でマスクされ、また水出しのおかげでコーヒーの持つ雑味も感じません。お互いのいいところだけがうまく出ているのです。この組み合わせにぜひプラスしたいのは「氷」。かすかに残った日本酒のどろっとした重さは、氷を入れて温度を下げた瞬間、ゼロになります。
おすすめはどの日本酒?
肝心の3種類の日本酒とのマッチングですが、「お好み次第でどれもおいしい」という感想に。敢えて個人的な好みを言うなら、右端の特別純米吟醸酒は、コーヒーの酸味と日本酒の酸味がうまくお互いをひきたてあっていました。中庸なお酒よりは、サラサラと水のような淡麗辛口の吟醸酒や、華やかな大吟醸酒、個性の強い無濾過純米酒など、特徴がはっきりしている日本酒のほうが合いそうな印象です。醸造酒ならではの個性とコーヒーのマリアージュをいろいろ試すのは楽しそう! ぜひ、一度に2~3種類の日本酒で作り、どれが好みの味か比べてみてください。
最後に、注意事項が2つあります
アルコールとカフェインを同時摂取すると覚醒作用で酔いがさめ、自分の限界以上のお酒を飲んでしまう恐れがあるのだそう。ですから、コーヒーはカフェインレスタイプがおすすめです。また、コーヒーの香気でアルコール臭がマスクされるため、アルコールを飲んでいる実感が薄く、油断してぐいぐい飲んでしまいがちです。必ずこの2点を踏まえてお楽しみください。
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