以前の記事でも書いたように、
私は仏教の思想に共感することが多いのですが、
特にアメリカ社会で生活していると、
仏教などの東洋思想とキリスト教の比較をよく考えます。
キリスト教は「神 vs. 悪魔」
キリスト教は「神 vs. 悪魔」という図式ですが、
キリスト教の「神」に相応するのが
仏教の「仏」だとして(厳密には違いますが)
キリスト教の「悪魔」に相応するのは
仏教では何だろう?と考えたことがあります。
仏教の「第六天の魔王」
仏教も様々な宗派があるので一概には言えないのですが
私の限られた知識の中では、
キリスト教の「悪魔」に相応するのは、
仏教では「第六天の魔王」が一番近いんじゃないかなぁと思います。
他者を自在にしたい欲望
この「第六天の魔王」は、
別名は「他化自在天(たけじざいてん)」って言うんですよ。
「他化自在天」というのは、
読んで字のごとく、
「他者を自分の思うまま(自在)にしたい欲望」だと思います。
http://www.glocallife.net/entry/boundarieswww.glocallife.net
人間の根元悪
私は「他者を自分の思うまま(自在)にしたい欲望」は
人間の根元悪であり、
以下の4つの特徴の人間に共通している資質であると思います。
1. 他人を差別する人
2. 対話ができない人
3. 自分の意見を絶対視する人
4. 多様性が尊重できない人
根本は無知
仏教では「第六天の魔王」は「元品の無明」の表れと説いています。
「無明」とは「明るく無い」と読み、
現代風に言えば「無知」ということです。
だから私は「学は光 無学は闇」という言葉が好きだし、
「学ぶことは無知や憎悪や不幸の闇を打ち破る光である」
という広い意味での「教育の力」を信じている。
まとめ
今回の記事では、キリスト教の「悪魔」に相応するのは
仏教では何だろう?という疑問から、
人間の根元悪を「無知」として仏教の思想を紹介しました。
世界三大宗教である仏教の思想も多種多様なので、
今回の記事では、
あくまでも「私個人の考える仏教の解釈」として、ご了承ください。