世界の国の平和ランキング 日本は9位

世界の国の平和ランキング 日本は9位
世界の国々がどのくらい平和なのかについてランク付けした報告書を国際的なシンクタンクが公表し、下位となった中東やアフリカの国々で紛争やテロが相次いでいることから、「世界で平和の格差が拡大した」と指摘しています。日本は近隣諸国との緊張関係がマイナスの評価となって、9位となりました。
この報告書は、オーストラリアのシドニーに拠点を置く国際的なシンクタンク、「経済平和研究所」が8日に公表したものです。
この中で世界の163の国と地域について、紛争の発生率、殺人事件など凶悪犯罪の発生率、近隣諸国との関係、GDP=国内総生産に占める軍事費の割合など、23の項目を基に平和の度合いを指数化して順位を付けています。
1位は常備軍を持たず、犯罪の発生率が低いアイスランドで、6年連続で1位となり、上位10か国のうち7か国をヨーロッパの国が占めました。
日本は去年から1つ順位を下げて9位となり、凶悪犯罪の発生が少ないことが評価されたものの、北朝鮮や中国と緊張関係にあることなど、近隣諸国との関係がマイナスの評価となっています。
一方で、最下位は内戦が続くシリアで、南スーダン、イラク、アフガニスタン、ソマリアと、紛争が続く中東やアフリカなどの国々が下位となりました。
シンクタンクは「世界的には中東などで続く紛争や、ヨーロッパなどでのテロの増加で、平和の度合いは落ちている。特に平和でない国では、紛争や暴力が激しくなっていて、世界で平和の格差は拡大している」と指摘しています。

アメリカ103位 中国120位

国際的なシンクタンク「経済平和研究所」がまとめた、ことしの「世界平和度指数」で、上位10位となったのは次の国々です。
1位 アイスランド。
2位 デンマーク。
3位 オーストリア。
4位 ニュージーランド。
5位 ポルトガル。
6位 チェコ。
7位 スイス。
8位 カナダ。
9位 日本。
10位 スロベニア。

また、下位10位となったのは、次のとおりです。
154位 リビア。
155位 スーダン。
156位 ウクライナ。
157位 中央アフリカ。
158位 イエメン。
159位 ソマリア。
160位 アフガニスタン。
161位 イラク。
162位 南スーダン。
163位 シリア。

このほか、主な国の順位です。
16位 ドイツ。
39位 イタリア。
46位 フランス。
47位 イギリス。
53位 韓国。
103位 アメリカ。
105位 ブラジル。
120位 中国。
133位 イラン。
141位 インド。
145位 トルコ。
150位 北朝鮮。
151位 ロシア。