この話を読む前によかったらどうぞ。
28歳の冬のデザイナー前田の転職騒動。
その後、何事もなく平穏に過ごし、2年が経ちました。
そして、とうとう意識していた30歳を超えました。
ずっと「このままでいいのか?」と焦っていましたが、一旦30歳になってしまうと糸が切れたように、「まぁ、いっかー」と思うようになりました。
また、ちょうどその頃、会社が新しい事業をはじめたり、仕事も新鮮だったり、自分でできる範囲がて増えてかなり充実していました。
だけど、平穏な日々はそんなに長くは続きませんでした・・・。
その頃から、デザインや広告業界の雑誌に、同年代のデザイナーやアートディレクターが登場し始めます。
もやもや〜と、心に暗雲が広がる。
このままでいいのか?
雑誌に載りたいわけではなくて、
(載れるなら載りたいけど・・・)
活躍がうらやましいわけでもなく。
(うらやましいけど・・・)
正直、敗北感がありました。
それはデザインの仕事にではありません。
当たり前のことですが、彼らは自分の名前で戦っていて、デザイン自体が商品。
「自分が商品」なんです。
インハウスデザイナーからすると、これが何よりうらやましかった。
その方が成長できると思ったし、デザイナーとしてそうあるべきだとこの時はそう思いました。
とはいえ、僕だって会社で手を抜いていただわけではなく全力でした。ここに敗北感はありません。ただ、仕事に慣れすぎてしまって、どこか手を抜いてしまっているんじゃないかという危機感が常にありました。
自分に背負う責任と姿勢に敗北感を感じました。
もっとがんばらないと、どんどん差をつけられる。
ますます焦りだしました。
環境のせいにしたくなかったので、2年前みたいに転職を考えるわけではなく、
今回はとにかく勉強だと思いました。
デザイナー前田、再始動。
TDCや大阪の著名デザイナーのセミナーに行ったり、本を読みまくったり、展覧会に行ったり、土日はそういう過ごし方でした。
TDC(東京タイポディレクターズクラブ)の開催している希望塾に行っているときに、環境問題を取り組んでいる人が講師として登壇されました。
その人の名前は忘れてしまったのですが、忘れられない講義内容でした。
「広告デザイン=ゴミをつくっている。」
・
・
・
心の底から、「ポキッ」という音が聞こえました。
次回「第5話 デザイナー前田、graph北川一成氏に会う!」につづく
まだの方は、こちらもどうぞ。

コメントを残す