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 5日に行われたペルー大統領選の決選投票は、8日朝までに99%超の開票が終わった。クチンスキー元首相(77)が、フジモリ元大統領の長女ケイコ氏(41)をわずかにリードしているが、勝敗は依然として判然としない状況だ。異例の大接戦を特別な思いで見つめる人々がいる。ケイコ氏と同じ日系ペルー人たちだ。

 「ケイコを応援している。同じ日本人の血が流れているから」。7日、首都リマで暮らす日系2世の女性(77)は語った。一方で複雑な胸中もにじませた。「あまり目立つと日系人に嫌がらせがあるのではないかと、少し心配している」

 選管の中間発表によると、開票率99・4%でクチンスキー氏の得票が50・15%、ケイコ氏が49・85%。地元有力紙はクチンスキー氏の優勢を伝えるが、両候補とも勝敗についてはまだ沈黙したままだ。

 ペルーの日系人は約10万人とされる。少数派にとって政治はデリケートな問題だ。かつて日本が国際社会で孤立を深めていた1940年には、日系人が暴徒に襲われる排日暴動が発生。第2次大戦中は日系人の資産凍結や米国への強制連行も行われた歴史がある。

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