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TV無料視聴をネット公開、少年逮捕

 有料のデジタル放送をパソコンで無料視聴できるプログラムを開発してインターネット上に公開したとして、警視庁サイバー犯罪対策課は8日、佐賀市の無職の少年(17)を不正競争防止法違反容疑で逮捕したと発表した。

     パソコンで有料のデジタル放送を視聴するには「B−CASカード」が必要。これまでカードを不正改造して無料視聴できるようにして摘発された例はあったが、カードがなくても視聴できるプログラムを公開したケースで逮捕されるのは全国で初めて。

     逮捕容疑は昨年6月23日、同カードがなくても有料デジタル放送が無料で視聴できるプログラムを独自に開発し、自身のホームページ上に無料で公開して不特定多数の人が閲覧、入手できる状態にしたとしている。少年は「今は話したくない」と認否を留保しているが、逮捕前の任意の調べには「カードが邪魔だった。無料視聴したかった」と容疑を認めていたという。

     同課によると少年は、ネット上に公開された数百ページにわたるデジタル放送の仕組みが書かれた仕様書を読み込み、独自でプログラムを開発したという。プログラムをダウンロードすれば、ネットの掲示板などに投稿されている「ワークキー」と呼ばれる暗号をパソコンに入力することで放送を視聴できるようになるという。

     同課は少年の自宅を家宅捜索してパソコンを押収。履歴を解析してどれぐらいの人がプログラムをダウンロードしていたかを調べている。【斎川瞳】

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