こんにちは。
昨日ブログに書いた記事の続き。
フリーライター時代の体験で
出張ホスト(コンパニオン)になり
「ダザイちゃん」という
源氏名をもらった僕は女性社長たちの集う
セミナー後の懇親会へ。
僕の周囲の男性コンパニオンは
グラスの空いた女性を見つけては
ボトルを持ってお酌しに回っていました。
僕はというと気楽なもんで料理をつまみ、
お酒を飲みながら話を聞いているだけだったけど
懇親会の出席者に誰とも交わることもせず
ひとりでお酒を飲んでいる女性を発見。
せっかくの取材なんだから、ホストっぽいことの
ひとつもやろうと声をかけてみたのです。
女性は当時50代で、30代前半の頃に
周囲の反対を押し切って会社を設立。
多くの苦難をのりこえて年商10億近くまで
会社を育ててきたのよと僕に語ってくれました。
年商10億っていうのはすごいのかどうか
僕にもわかりませんけれど。
そしてその女性は自嘲気味に
こう笑いました。
30代から遊びたいのを我慢して
女だということを忘れて働いてきた。
その努力のおかげでお金に困る事がない今がある。
だけど、もっと女を満喫したかった。と。
そんな後悔をどこかで引きずっているから
いい年しているくせしてこういう場所で
ついつい着飾っちゃう自分が
あまりにもみっともなくて情けなくて笑っちゃう。
そんなことをいってため息ついていたので
励ましてあげようと思い、こう励ましました。
「みっともないとは僕、思いません。
この世に生まれてきた女性は誰でも
自らの美を保って守る権利と義務があります。
ご自身の美にこだわり続ける事は
女性である貴女の権利であり義務なんです!」
その女性の目を見つめ、僕は語りかけたのでした。
このセリフのポイントは権利の後に
義務という単語を持ってくること。
そうすることで
あなたはそこに恥を抱いているけど
ぜんぜん恥ずかしい事じゃないと
その女性の些細な女らしさを
全面的に肯定できるためです。
コレは僕も即興でいったセリフだったけれど、
アドリブでいったにしてはよくできたなと
今も思っています。
実際、取材に誘った女社長も
「あんたそのセリフをアドリブで
いえたんだったらこの業界向きだわ!」と
僕を褒めてました。
さて。そういわれた女性は
「そんなことを男の人に言われたのは初めてよ!」と
僕を抱きしめて左右に強く揺さぶってきたので
僕はその衝撃を受けながら
「適当な発言にそこまで感動されてもなぁ」と
ただただ困惑。
その後、その女性直接のお誘いで一度
歌舞伎だか宝塚だかを一緒に観にいき、
ディナーをごちそうになっただけでなく
おこづかいも3万円ほどいただきました。
あ、こりゃいい商売だなとも思ったけれど
その数日後「マジっぽい」メールを貰ったことで
後々でめんどうなことになるだろうなと思い
コンパニオン派遣の女社長に相談後、
その女性に教えていたフリーのメールを廃棄。
※今思うと僕も迂闊だった。
携帯の電話番号は教えていなかったので
その後、その女性はどうなったか。
また、その派遣コンパニオンの会社も
どうなったか、僕にもわかりません。
ただ、いくら口がうまくても性格的に
僕はホストにはなれなかっただろうなとは思う。
※こういう本を読んでも「モテる」とは
思えないんだけど、実際どうなんだろう