フジモリ氏、追い上げ…当落判明遅れ
【リマ朴鐘珠】ペルー大統領選の開票作業は6日も続いたが、候補者2人の得票率は約0.46ポイント差で拮抗(きっこう)し、当落判明は9日以降にずれ込む見通しになった。選挙管理委員会のクチョ委員長が6日会見し明らかにした。
6日夜現在、開票率94.9%で得票率はペドロ・クチンスキ元首相(77)50.23%、日系3世のケイコ・フジモリ氏(41)49.77%。フジモリ氏が差を詰めている。
クチョ委員長によると、開票率が100%に達するのは早くとも9日、遅ければ11日になる。投票の7%を占める在外有権者と国内辺境地の有権者の票が9日までにリマの選管に全て届く予定だ。
4月の第1回投票での在外投票の得票率はフジモリ氏が43%、クチンスキ氏が25%だった。国内辺境地の選挙区もフジモリ氏優勢の傾向があり、最終的に同氏が逆転当選する可能性がある。
ただ、開票率が100%に達しても当落は即座に判明しない模様だ。6日の開票率94.2%の時点で、投票用紙への記入が鮮明でないなど「疑問票」が1.6%存在する。
疑問票が有効かどうかの審査は7日以降、選挙特別裁判所が1票ずつ判断していく。両候補の差がわずかしかない場合、無効票の扱いが勝敗を分けることになるが、審査は11日までかかる見通し。