韓国環境省 日産の現地法人など刑事告発へ

韓国環境省 日産の現地法人など刑事告発へ
k10010548821_201606071516_201606071518.mp4
韓国環境省は、日産自動車がSUV=多目的スポーツ車のエンジンに排ガス規制に反する設定をしていたとして、現地法人の「韓国日産」と日本人の社長を7日、刑事告発すると発表しました。
韓国環境省は7日、記者会見を開き、韓国国内で販売された日産自動車のディーゼルSUV「キャシュカイ」のエンジンについて、韓国の排ガス規制に反する設定が行われていたことが調査の結果、最終的に確認されたと発表しました。
そのうえで、大気環境保全法に違反した疑いで、販売にあたった現地法人の「韓国日産」に対して、「キャシュカイ」の販売停止と、すでに販売された824台のリコールを命じたほか、3億4000万ウォン(日本円で3100万円)の課徴金を科すとともに、現地法人と日本人の社長を刑事告発すると明らかにしました。
これに対し、韓国日産は声明を発表し、排ガス規制に反する設定をしたり、不法な装置を使ったことはないと反論したうえで、「これらの車種はヨーロッパでの排ガス認証基準を満たしており、昨年は韓国政府の基準も通過して、法律に従って輸入して販売したものだ」として、韓国の法律に基づいて認可を受けていたと訴えました。
その一方で「最大限、迅速にこれらの車の販売が再開されるように努力していく。排気ガスの軽減のための技術的な措置を取る準備ができている」としています。