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2016年6月7日
そのドキドキが「好き」に変わるか。
「つり橋効果」というのを聞いたことがあるだろうか。
不安定なつり橋を渡っているとき、反対側から異性が歩いてくると、吊り橋のドキドキが恋なのではと勘違いしてその人を好きになってしまうのだという。 それ、うまくやれば苦手なものを克服するのに使えるんじゃないか。 つり橋効果を使って、ニンジン嫌いな人がニンジンを食べられるようになるのか、実験しました。 > 個人サイト むかない安藤 ツイッター →詳細プロフィールページへ 映画を見てつり橋効果が得られるのか今回の記事は映画『ザ・ウォーク』とのコラボ企画である。
『ザ・ウォーク』は綱渡りの映画。ニューヨーク、ワールド・トレード・センターの2つのビルのてっぺんに、ワイヤーをかけて綱渡りで渡ったというむちゃくちゃな人の話である。昔の実話をもとにしているのだけれど、現代の技術で映像化するとこうなるのか!というくらい迫力が半端なかった。見ていて手がびしょびしょになるほどである(実話)。
これだけドキドキするということはだ、この映画を見ながらでもつり橋効果が得られるんじゃなかろうか。だとしたらすごいことだと思う。 これは後ほど検証したい。 つり橋効果を生み出す装置を作るまずは映画に頼らず、自力でつり橋効果を再現してみようと思う。これは実際につり橋に行けばいいことなのだけれど、それは遠いし危ない。そこでつり橋に行かなくても、簡単にかつ安全につり橋効果が得られる装置を考えた。
それがこれだ。 つり橋効果体験くん初号機。
『ザ・ウォーク』の映像が現代技術ですごい、とか言っておきながら半世紀戻ったかのようなこの装置である。
装着するとこうなる。 妙なフィット感。
写真だけでどうなっているのか、なんとなくわかってもらえるかと思うのだが、いちおう説明しよう。
この「初号機」を装着すると、あなたの目の前にはこんな風景が広がる。 ミラーに高いところから撮った写真が映る。
顔の前に設置されたミラーにより、腰の位置にある高い位置から撮影した写真が目の前に見えるようになっている。つまり高いところからの景色を眺め続けながら歩くことができるのだ。
ミラーは東急バスの部品である。ガラクタ市で買ってきた。 視界をすべて覆うような大きなミラーを探していたところ、ちょうどこの部品を見つけたのだ。バスのミラーは広角になっていて景色を広く、遠近感を強調して見せる。これは完璧に要件を満たしているだろう。記事に導かれている、そう思った。 でも作ってみたら失敗だった。 装着して歩くと、それなりに怖いんだけど。
なんか違うのだ。
やりたいことはわかる。しかしなんというか、素直に没入できない。目の前のミラーにだけ意識を集中すると、なんとなく高いところから見下ろしているんだな…、という感じにはなるが、視界の外に目が行くとそこで集中が途切れる。 直接ビルの下の景色を見が方が怖かった。
こういう時、テック系の記者さんならばきっとVR(バーチャルリアリティ)を使うのだろう。そういうの、素直にいいなと思う。
子どもの頃、「もしもピアノが弾けたなら」という曲を聞いて(どうして練習しないんだろう)と思っていた。しかし大人になった今ならわかる。いまさら練習するくらいならピアノ弾くのがまんする。 「もしもVR技術が使えたら」である。使えないものは仕方がないのだ。ここは技術におぼれることなく、僕は僕なりの方法で夢をかなえたい。 失敗を糧に、二号機爆誕試行錯誤を繰り返して生まれたのがこちら、つり橋効果体験くん二号機である。
二号機。
次のページで二号機の衝撃の性能が明らかになる。
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