オムロンは6日、自動運転から手動運転への切り替えなどを安全に行うため、ドライバーが運転に集中しているかどうかを判定するセンサーを開発したと発表した。独自の画像認識技術と人工知能(AI)を組み合わせ、まぶたの開閉や顔の向き、姿勢の変化から居眠りやよそ見、体調の急変といった様々な状態を検知する。2019年ごろの製品化を目指す。
近赤外線カメラや照明を組み合わせたセンサーをハンドル前方に設置する。将来の自動運転で高速道路から一般道に降りる際に手動運転へ切り替える場合などを想定し、運転者の状態により3段階の集中度を判定する。
ドライバーが眠そうな場合は警告を発する。居眠りや体調悪化ですぐ運転できなさそうな場合は、自動運転のまま路肩に停車させるなどして安全確保する。
オムロンが持つ表情の認識技術と、数秒間の表情などの変化からリアルタイムで運転者の状態を推定するAI技術を組み合わせた。認識する対象を目や顔の向きなど特徴的な表情や姿勢に絞ったため、外部の大規模なデータセンターを使わず解析できるという。