【ウィーン=共同】オーストリア大統領選の決選投票で票の破棄などの不正が次々に確認され、国民の間で選挙への不信感が広がっている。内務省は1日、確定結果を発表したが、僅差で敗れた移民規制派の右派、自由党が反発、選挙のやり直しなど異議を申し立てる可能性がある。
内務省は1日の選管当局の会議で、難民受け入れ派のリベラル政党「緑の党」前党首のファン・デア・ベレン氏が約225万票、自由党のホーファー国民議会(下院)第3議長が約222万票とした選挙結果を賛成多数で認めた。
自由党はこの結果の確定に反対し、シュトラッヘ党首はフェイスブック上で「できる限りのことをする。不法行為は受け入れない」と強調した。
決選投票では過去に例のないほどの不正情報が内務省に寄せられ、既に確認された事実も多い。
同国北部の村では、投票した人数より実際の票が3票多く、村長が3票を「無効票」として破り捨てた。東部の村では選挙年齢の16歳に満たない住民計6人が投票。南部の計5カ所では郵送票を法定の時間より早く開票した。自由党はウィーン近郊でも同様の不正があったと主張している。
南部ケルンテン州では、自由党の開票立会人が選挙責任者から不正開票を外部に漏らさないよう脅されたと訴え、内務省が検察に告発。報道機関のサイトには読者が次々に批判を投稿し、一部地元紙も当局の対応を疑問視している。
