ぼくは息子と一緒に遊んでいた。
少し目を離した間に、息子の姿が消えた。
どこに行ったんだろう?
しばらくすると、近くにある湖で溺れている息子を見つけた。
ぼくは助けに行こうとするが、なぜか体が動かず、声を出すこともできない。
息子が湖の中に沈んでいく。
このままでは死んでしまう!
二度と会えなくなってしまう!
そんなの絶対にイヤだ!
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ハッと目が覚めると息子は隣で眠っていた。
その瞬間、夢を見ていたことを理解する。
言いようのない疲労感と同時に、息子の穏やかな寝顔を見てホッとした。
いつも一緒にいることは当たり前じゃない
いつも一緒にいる家族や恋人、友人。
その存在を当たり前だと思っていないだろうか。
永遠に一緒にいられると思っていないだろうか。
ぼくたちはいつか必ず死ぬ。
どんなに仲良しでも必ず別れるときがくる。
それがいつになるかはわからない。
もしかすると今日かもしれない。
だからこそ、一緒にいる時間を大切にしたい。
きちんと向き合っておかないと後悔することになるからだ。
表情や服装をよく見ておこう
先日、セミナーでお会いした方の言葉が強く心に残っている。
「出かける前の家族の服装をよく見て覚えておくようにしています。その姿が最後になるかもしれないし、警察から連絡があったときにすぐにわかるように習慣にしています。」
とその方はおっしゃっていた。
今朝出かける前、妻(夫)や子どもがどんな表情をしていたか、どんな服を着ていたか思い出せるだろうか。
スマホやテレビを見ながら会話し、表情や服装を思い出せないのは淋しいことだ。
その姿が最後になるかもしれない。
表情や服装をしっかり見て、大切な人の姿を心に焼き付けておこう。
一緒にいてくれることへの感謝を伝えよう
あなたの大切な人に感謝の気持ちを伝えているだろうか。
「いつも一緒にいるんだからわかるでしょ」
「家族なんだからそこは察してよ」
そう思うかもしれない。
しかし、残念ながら気持ちは言葉で伝えないとわからないものだ。
うちは妻との関係はすごく良好だとぼくは思っている。
心がけているのは「責めない」「感謝を伝える」の2つ。
特に「ありがとう」という言葉をよく使うようにしているし、妻も言ってくれる。
「好きだよ」「愛してる」は恥ずかしくて言えなくても、「ありがとう」なら口にしやすいし、言われてイヤな気持ちになる人はまずいないだろう。
気を付けたいのは相手に見返りを求めないこと。
「俺が言ってるんだからお前も言えよ」では意味がない。
相手がどう感じるかは相手の問題だ。
見返りを求めず、自分が感謝している気持ちを言葉で伝えることが大切だと思う。
まとめ
今朝見た夢のことを息子に伝えると、小さな体でぼくを抱きしめてくれた。
うれしかった。
最近、妻や息子の顔をしっかり見ていなかったかもしれない。
それを気づかせてくれるための夢だったのだろう。
一番大切なものを見失わないようにしたい。