仏ボルドーにワイン博物館オープン

ワインの名産地フランスのボルドーに、ワインの歴史や文化を紹介するワイン博物館がオープンし、観光客で賑わっています。
この博物館はフランス語で「シテ・ドュ・ヴァン」、ワインの街と名付けられ、ブドウのつるをイメージしたユニークな外観が特徴で、オープニング式典にはオランド大統領も出席して開館を祝いました。

館内には紀元前6000年にさかのぼるワインの起源や進化の過程、世界各地のワイン醸造業者が長年にわたり培ってきた製法を紹介するコーナーなどが設けられ、来場者は楽しみながらワインの歴史や文化に親しむことができます。ボルドーの町並みを見渡せる展望台には世界のワインが楽しめるテースティングコーナーがあり、80か国から1万4000本余りを集めたワインセラーも併設されています。
観光客の1人は「独創的な展示で、ワイン作りのあらゆることが詳しく知ることができ、ワインの世界への理解が一気に深まりました」と話していました。

パリとボルドーの間は来年夏、高速鉄道が開通すればおよそ2時間で結ばれる予定で、地元関係者は特に去年11月のパリ同時テロ事件以降減少している日本人観光客に期待をかけており、携帯端末で日本語の説明が聞くことができるサービスも用意されています。
地元選出で仏日友好議員連盟のパルカル・ゴー会長は「この施設がシンボルとなり、ボルドーを世界の人にもっと知ってもらうきっかけになればと思います。ぜひここに来てワインを味わってください。心からお待ちしています」と述べ、より多くの日本人観光客にボルドーに来てほしいと呼びかけていました。