携帯電話3社 利用料金引き下げの対応策出そろう

携帯電話3社 利用料金引き下げの対応策出そろう
国が大手通信会社に対し、携帯電話の利用料金の引き下げを要請していることを受けて、KDDIは31日、長期契約者の料金引き下げにつながる新たな施策を発表し、これで携帯3社の対応策が出そろいました。
国は携帯電話の利用料金を巡って、他社から乗り換える利用者への多額の値引きやキャッシュバックを見直し、利用頻度の少ない人や長期契約者など幅広い利用者の負担を減らす施策の導入を要請していました。
これを受けてKDDIは31日、利用年数などに応じて、毎月、ポイントを還元するプランをことし11月に導入することを発表し、長期契約者の実質的な値引きにつながるとしています。これについて、KDDIの田中孝司社長は、「ポイント還元やそれ以外の方法も加えて、顧客との接点を維持していきたい」と述べました。
このほかソフトバンクは2年間の契約をしている利用者が同じ契約を更新した場合、次の2年間、毎月の利用料金から200円値引きするか、ポイントを還元する施策をことし秋に始めることを発表しています。
またNTTドコモは長期契約者に対する割り引きを始める時期の前倒しや割引額の増額を決めていて、来月1日から導入します。
これで携帯3社の対応策が出そろいましたが、割安な料金設定の新たな事業者の参入も相次ぐなか、今後、本格的なサービスや料金の競争に向かっていくか注目されます。