家電製品ミニレビュー

立てたまま焼けるワッフルメーカーは出しっぱなし◎! 焼き上がりも◎!

 今回ご紹介するのは、今年4月に発売されたばかりクイジナートのワッフルメーカー。一見、ワッフルメーカーには見えないし、スタイリッシュなデザインも印象的だが、実はこれ、立てたまま使えるという「縦型ワッフルメーカー」なのだ。

クイジナートの「縦型ワッフルメーカー WAF-V100J」
メーカー名 クイジナート
製品名 縦型ワッフルメーカー WAF-V100J
実売価格 14,395円

 「収納するときに立てられるから便利」という話ではない。焼くときも立てたままでOKなのだ。実は筆者は以前、展示会でこの製品を見たことがあり、試食もさせてもらっている。もちろん焼き上がりに問題はなく、とても美味しいワッフルだったのだが、「縦に焼くってどんな感じ?」「毎回うまく焼けるものなの?」「縦であるメリットってそんなにあるの?」と、いまいち使用シーンが想像できなかった。

 そんなわけで発売を機に、使ってみることにした。結論から言うと、縦のほうが断然使いやすい! というのが筆者の抱いた感想だ。

本体サイズは、225×172×300mm(幅×奥行き×高さ)。奥行きに土台がカウントされているため、実際はもっと薄く感じる
焼けるワッフルの直径は、約175〜180mmと大きめ

 簡単に言うと、ワッフルメーカーを閉じた状態で立てたもの。焼くときは上の流し込み口から生地を注ぐ。生地がどれくらい入ったのか見えないため、付属の専用カップ1杯を1枚ぶんの目安とするようだ。

開閉ハンドルのロックを解除すると開く
開いてみると、見覚えのあるワッフルメーカーだ
生地は上の流し込み口から注ぐ
専用カップ1杯でだいたい1枚焼ける

立てたまま、美味しいワッフルが完成した!

 さっそく付属のレシピに掲載された「アメリカンワッフル」を作ってみた。生地を用意したら、本体の電源を入れ、焼き加減調節ダイヤルをセット。あとは予熱が完了するのを待つばかりだ。

焼き加減は1(低温)から5(高温)の5段階。少し濃い目に焼きたかったので4にセットした
予熱が完了すると、ピーピー音が鳴ってランプが赤から緑に点灯する
生地をそーっと流し込む。きれいに入れるのはちょっと大変
中の様子は見えないが、流し込み口を見ると、焼き始めているのが分かる

 しばらくすると生地がふつふつと煮立つ音がし始め、バターの良い香りが漂ってきた。これは期待が高まる。そのまま待つこと3分39秒、今度は焼き上がりを知らせるピーピー音が鳴り響いた。さっそく開けてみる!

生地を入れ終わってからの計測で、3分39秒で焼きあがった
開いてみると……美味しそう!! でも丸くない(笑)

 色を濃い目に設定したこともあって、周りはカリッカリ。バターの風味たっぷりの、めちゃめちゃ美味しいワッフルが焼きあがった。1枚のサイズは結構大きいが、筆者はもちろん小学生の息子も夫も、1枚ずつぺろっと完食した。

 しかし気になるのは、上の部分が欠けてしまったこと。家族で食べるなら、これで十分だが、おもてなし用にはちょっとみっともない。専用カップ1杯が満タンでなかったか、もしかしたらベーキングパウダーの量が足りなかったのかも。

 そこで、ちょっと生地を多めに流し込んでみたところ、今度は多すぎて溢れてしまった。だが、はみ出た部分はカットしてしまえば、キレイな丸型になり問題はなかった。

今度は明らかに入れすぎてしまった
丸型からはみ出した状態で焼き上がり
はみ出た部分ははさみでチョキン!
これならおもてなしのデザートとしてもオシャレ
朝食に、ハーブやチーズを混ぜたワッフルを作ってみた
レタスやベーコンを載せて、オープンサンド風にぱくり

出しっぱなしにできると使用頻度が明らかにアップする

 ワッフルメーカーとしてはユニークな縦型だけあって、使い勝手は従来のものとはいろいろ違う。ただ上から流し込む場合、生地を均等に流さなければ、と神経を使わなくていいのでラクだ。また入り口付近まできれいな丸型になるかはともかく、それ以外の部分はとてもきれいに焼けるのも気持ちがいい。

 そして実感したのは、本当に「出しっぱなし」にできるということだ。スタイリッシュなデザイン性はもちろんのこと、開け閉めするとき以外は、常にスリムなので、出しっぱなしでも邪魔に感じない。

 となると、当然使用頻度もアップする。わざわざ出さなくても、「そこにある」わけだから、朝食に、軽食に、子供のおやつに……と、気軽に手が伸びるのだ。もちろん生地を作る手間もあるが、そんなときはホットケーキミックスを使えば簡単。今もこうしてキッチンに置いてあるが、普段も気にせず手前のスペースで料理などをしている。毎日でもワッフルが食べたい! というワッフル好きにぜひおススメしたい製品だ。

出しっぱなしでも作業スペースはまだまだ余裕

(田中 真紀子)