地震で停車 乗客1600人が線路歩いて移動 JR常磐線

地震で停車 乗客1600人が線路歩いて移動 JR常磐線
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16日夜、茨城県で震度5弱を観測した地震で、JR常磐線は2本の列車が駅以外の場所で停車したままになり、乗客合わせて1600人余りが線路を歩いて最寄りの駅に移動するなどの影響が出ました。
16日午後9時すぎ、茨城県小美玉市で震度5弱を観測した地震では、茨城県内のJR常磐線が水戸駅と取手駅の間の上下線で4時間余りにわたって運転を見合わせました。
この影響で、駅以外の場所に停車した普通列車2本は安全確認に時間がかかり、およそ1時間半後の16日午後11時ごろ乗客を列車から降ろす対応がとられました。
このうち、ひたち野うしく駅と荒川沖駅の間に停車した列車の乗客およそ250人は線路を歩いてひたち野うしく駅に移動し、藤代駅と取手駅の間に停車した列車のおよそ1400人は回送列車に乗り換えて取手駅に移動しているということです。JRではそれぞれの駅で乗客を乗せる代替バスなどを用意して対応に当たっています。
JR東日本水戸支社によりますと、常磐線は17日は始発から平常運転を予定しているということです。

緊急地震速報の直後に停車

ひたち野うしく駅と荒川沖駅の間の上り線で停車した普通列車に乗っていた取手市の50代の男性は、「携帯電話から緊急地震速報の音が鳴った直後に停車しました。帰宅時間が遅くなったので困りました」と話していました。
また、取手市の50代の男性は「停車したときはほかの乗客も混乱した様子はなく、みんな冷静な様子でした。ただ、3時間ほど車内にいたので疲れました」と話していました。