プログラミング 世代問わず受講の動き広がる

コンピューターを動かすために必要な技術、プログラミングの教育が重要性を増すなか、子どもだけでなく、社会人の間でも、プログラミングの教室を受講する動きが広がっています。
このうち小学生向けにプログラミング教育を手がける「CAテックキッズ」では、子どもたちが簡単なゲームを作ることを通してプログラミングの仕組みを学んでいます。全国9つの教室でことし1月から先月までに受講した子どもはおよそ750人と、去年の同じ時期と比べて3倍以上に増えているということです。
また、別の企業が提供しているプログラミング教室では社会人を中心に受講者が増えていて、オンラインの教室も合わせると去年より3倍以上に増加しています。出版社に勤める女性の受講者は「今後ウェブサービスを立ち上げるために必要なスキルを身につけたい」と話していました。この教室を運営する「コードキャンプ」の池田洋宣社長は「プログラミングができることが社会人にとっての付加価値になってきていて、受講者は年々増加している」と話していました。
プログラミング教育を巡っては、中学校ではすでに必修化されていますが、政府は2020年度から小学校でも必修化を検討しています。
また、IT企業以外でもインターネット上のサービスが欠かせなくなっていることから、こうした教室を受講しようという動きは世代を問わず広がっています。

あらゆるビジネスでプログラミングへの理解が必要

プログラミングとは、コンピューターに特定の動作や処理をさせるためのプログラムを作るために必要な技術です。
具体的には、プログラミング言語と呼ばれる英語や記号を組み合わせた専用の入力方法を使って、コンピューターの動きを決めていきます。
また、こうした動作の種類や用途、パソコン向けか、さらにスマートフォン向けかといった環境の違いなどに応じて、さまざまなプログラミング言語が存在しています。
あらゆるビジネスの現場にITが関わるようになった今では、新規のビジネスを立ち上げる際に、ITのエンジニアはもちろん、ほかの職種であってもプログラミングへの理解が求められるようになってきています。