坂を上る早さ競い 津波の際の高台避難学ぶ

坂を上る早さ競い 津波の際の高台避難学ぶ
大地震の際に津波から早く避難するため、高台を目指して坂道を上る速さを競う催しが、神奈川県逗子市で開かれました。
この催しは東日本大震災の被災地で活動している逗子市のボランティア団体が初めて開きました。
地元の逗子市などからおよそ30人が参加し、「逃げろ」という掛け声を合図に、高台の寺の本堂に続くおよそ150メートルの坂道を全力で駆け上っていました。
また、実際の避難を想定して、車いすを押したり、子どもをおんぶしたりしながら参道を上るレースも行われ、参加者は足元を確認しながら高台を目指していました。
男性の部で最も速く坂道を上った神奈川県横須賀市の武田健太さんは「体力的に厳しかったですが、高台に避難する大切さを改めて学びました」と話していました。主催した団体の服部誠さんは「きょうの参加者には高台に逃げる大切さをほかの人にも伝えてほしいです。来年以降も継続して行いたいです」と話していました。