先日、こういう記事を書きました。
実際に廃村を歩いてみて、おもしろい反面、リスクもあるなあと感じました。
また、廃村を扱っているサイトは多いですが、廃村の歩き方や注意点などについてはほとんど触れられていないのが実情です。そこで今回そういったことについて、僭越ながら書いてみることにしました。(廃村歩きを奨励するものではありません。)
廃村を歩くにあたって注意したほうがいいこと
①リスクがあるので自己責任で
廃村歩きには当然ながらリスクがあります。例えば「ヤバイ人に遭遇してしまう」「割れたガラスや木片でけがをする」「床が抜けてけがをする」「オバケ的なものに遭遇してしまう」「アスベスト」といったリスク。
それから、廃村は山の中にある場合も多いので、山歩き相当のリスク「道迷い」「滑落」「クマに襲われる」「自然災害に巻き込まれる」などもあります。
②歩きやすい季節を選びましょう
廃村では虫やヘビが出ることも多いそうです。そして夏の山は非常に暑いです。また、冬山に入るのは冬山装備がないと危険で、日照時間も短いです。
個人的には4~5月がおすすめです。
③事前準備をしっかり
事故を防ぐために、「どのようなルート・手段で行くか」を決めておきましょう。持ち物や装備については後述します。
また、廃村の歴史や文化を調べてから行くと楽しいかと。
④住居の不法侵入に気をつけてください
廃村にある廃屋は誰かが所有している場合があります。その場合、無断で立ち入ってしまうと不法侵入罪に問われる可能性があります。
⑤地域の人に配慮を
廃村といっても、どこからどこまで廃村と区切りがあるわけではないので、人が住んでいる場合があります。そのため、大人数で行かない、騒がない、それからサバイバルゲームや肝だめしはやめましょう。
また、地域の人に「見せていただいている」気持ちをもって、人に会ったら挨拶をする、神社やお地蔵さんを見つけたら手を合わせるなどを心がけるといいのではないでしょうか。
⑥ものを捨てない・持ち帰らない
廃村で問題になっていることの一つに、ゴミの不法投棄があります。ものを捨てないようにしましょう。
また、廃村にあったものを持ち帰ってしまうと、窃盗罪や占有離脱物横領罪に問われる可能性があります。タバコの火にも注意してください。
廃村歩きの持ち物・装備
ざっと思いついたものを挙げると、こんな感じでしょうか。
- 歩きやすい靴
- 動きやすい恰好
- 地図
- 甘いもの、お菓子など
- 水分補給をするもの
- 懐中電灯
- マスク(必要なら)
- 軍手
- レインコート(もしあれば登山用のゴアテックス)
- 虫よけスプレー
- 熊よけの鈴(必要なら)
廃村の探し方・参考文献
ネットで廃村を探すには
がダントツにおすすめです。またほかにも、書籍では
が多くの廃村を取り上げていて、とても親切でした。(2016年5月末にムック2が出るようです。)
また、廃村に関連する書籍としては、こちらのシリーズや、
こちらも面白かったです。
他にも、2004年までに廃村になった富山県内の全ての村を解説するこちらの本、
それから、ダム建設によって廃村になった現場のルポなどもあります。
また、廃村が出てくる小説では、
などが個人的におもしろかったです。
おわり。