読んだ漫画の適当感想ブログ。現在2011年1月以降発行タイトル対象。
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天智と天武
2016年05月08日 (日) | 編集 |


明治時代・美術研究家と美術評論家が、長い間秘匿された聖徳太子をモデルとした救世観音の封印を解いたところ後頭部に釘が打ち込んであった。それは何を意味するのか・・というオープニングから、舞台は古代日本、副題にあるように日本書紀の時代へうつります。
古代史の有名なクーデター・大化の改新の少し前、中大兄皇子や、父親を殺された大海人皇子、藤原鎌足とかが登場します。あー日本史で習った面々だ~、そして読んだ人がたいてい思うところではあると思いますが日出処の天子の雰囲気に写実さをもうちょい加えた感じの作風だなと感じました。
副題にあるように日本書紀に書かれた歴史の内容の新解釈の物語、という内容ですがこのあたりの歴史に詳しくなくともけっこう楽しめるというかわかりやすい展開構成というか。読むとなんとなく現在だからできそうな物語だなあと思います。
昔習った大化の改新(今は言い方が違います?)の過程と真逆の印象だし、書記を編む際にクーデターを成功した側に有利な内容に、というシーンにはありえそう・・!とひしひしと感じました。歴史解釈もさることながら人物同士のやりとりとか心理描写とかけっこうツボでした。、政治が絡む歴史ものってとっつきにくいことが多いんですがものすごく読みやすいです。地味に読み続けたい作品。
それにしてもあらすじ紹介が壮絶な兄弟喧嘩って・・。いやまちがっていないけども。

原案監修:園村昌弘 / 中村真理子
ビッグコミックス1~巻 / 小学館
ジャンル:歴史・ドラマ・青年 / 好み度:★★★☆☆
鳥籠の番 陽東太郎
2016年05月07日 (土) | 編集 |


行方不明になったクラスメイトの女子を探すため、噂に上った閉園された遊園地へ向かった同級生数人は、青い梟と名乗る覆面をかぶった人物によって二人ひと組の鎖に繋がれ理不尽なゲームに強制参加させられるのだが・・。
いわゆる不条理デスゲームもの。ゲームマスターはファンタジーな存在でもなく仮想現実でもない人間同士の命をかけた駆け引きみたいなのが軸のよう。ゲームクリアの他にふたり一組のかたちをくずすとデッドエンドという要素が目新しい気がします。
自分の思考に入ると独り言が多くなるが客観的に事態を見すえられる主人公各の少年、天真爛漫なノリだが不可解な行動もする行方不明の少女の姉妹と名乗る女子をはじめとし、命の存続が危うい状況下での様々な人物の言動が良くも悪くもリアルに描写されていたように思います。当初のメンバー以外にもキャラが登場し、なかなか凝ったというか展開が読みにくい、ゆえに続きが気になる話づくりが印象的でした。
このテのジャンルとしては読みやすくおすすめかと。絵柄もとっつきやすいしね。正直、ラスボス(に近い)人物はわりと予想通りだったし個人的には、事の原因と言うか動機はちょっと拍子抜けだったんですが;

<みなみとうたろう>陽東太郎
ガンガンコミックスオンライン全4巻 / スクウェアエニックス
ジャンル:少年・ミステリ / 好み度:★★★☆☆
しままん
2016年05月06日 (金) | 編集 |


八丈島に親戚の家の近所の家屋で1人暮らしをすることになった中学女子の話。人の気持ちを汲むという行為が苦手な主人公は、親戚の女子と、主人公が入るまでの無人の家屋に探検に来ていた女子2人をはじめとした交流を重ねるうちに変化が、という田舎暮らし日常もの。茫洋と日常を描くだけでなくほんのりと日常のちょっとした謎をひも解くk推理ものの要素もあるが正直中途半端な印象。絵は可愛いし、他の田舎暮らし系の物語に比べエピソードの手数は多いと思う。
他者とのコミュニケーションが不得手な主人公を動かすには、他者の領域に遠慮なく入り自分のペースに巻き込むタイプの人物の存在が必要なのかもしれないが・・・正直なところ読んでいてツッコミしかないキャラ付けの登場人物ばかり(主人公も含め)で個人的にいまひとつだった。まあ現実でもこんなもんかもしれないが。悪くはないが再読はないかな、という。

原作:木瓜庵 / 漫画:Bomi
カドカワコミックスエース全2巻 / 角川書店
ジャンル:少年・ドラマ / 好み度:★★☆☆☆
機械仕掛けの愛 業田良家
2016年05月06日 (金) | 編集 |


ロボットが日常生活に浸透している世界を舞台に、ロボットと人間のドラマを描いたオムニパス短編集。
こどものいない夫婦などのための愛玩ロボット、スーパーに配属されたロボットといったロボットと人間の物語・あるかもしれない未来の世界の日常の中の話なので、フィクションながら風刺とか人間ドラマとかがおりこまれた一話完結の作品群。
人とロボットのせつない話、シビアな設定だが救いのある話、星新一っぽいオチがついた話、いろいろ考えさせられる話など内容は多種多様。SFショートショートではよくみられるものの読ませる内容を作るのはなかなか難しいだろうなと思う題材だが、主題も人物描写も秀逸の一言に尽きる。絵柄も童話っぽいというかSFショート小説の挿絵にも合いそうな絵柄で主題によく合っている。

<ごうだよしいえ>業田良家
ビッグコミックス1~巻 / 小学館
ジャンル:青年・ショートドラマ / 好み度:★★★★★
びっくり節約生活! 一家6人+1月7万円 大庭聡恵
2016年05月04日 (水) | 編集 |


題名通り一家6人と犬一匹の家族による月7万円の節約生活を綴ったエッセイ漫画。
元漫画家で現在専業主婦の著者の家族構成は、夫婦2人と子供4人と犬一匹。住宅ローンの返済額が上がることをきっかけに返済計画を見直し、切り詰めれば2年でローンを完済できることがわかる。ただし生活費は全部込みで月7万円・・・。という始まりで、ローン完済のために徹底的に無駄をなくしていく生活の変化を描いたエッセイもの。
元漫画家なだけあってデフォルメした絵柄でかつ登場人物が多いわりにすっきりと読める画面構成。節約と言うとなにかしら悲壮感のようなネタがあったり作風だったりとなる場合がままありますが、こちらは終始明るい、というか思考錯誤の節約を楽しんでいる雰囲気が良いですね。特に節約を模索し実行する家族の一部だけでなく、家族全員が納得して節約の試行錯誤楽しんでいる体なのがとても好感が持てました。あと節約を模索するジャンルが旦那さんと著者と役割分担できてるところがいいですね。
節約生活自体は目標金額的になかなか徹底されていてマネはできにくいですが読んでいて楽しかったです。

<おおばあきえ>大庭聡恵 / 二見書房全1巻
ジャンル:エッセイ / 好み度:★★★★★