エックスサーバー株式会社が提供する共用レンタルサーバーには、人気の高い「エックスサーバー」の他にも、「X2」という“上位クラス”と呼ばれるレンタルサーバーがあります。
それぞれ料金は次の通り異なります。
- エックスサーバー(X10プラン):初期費用3,000円、月額1,000円、
- X2サーバー(スタンダードプラン):初期費用6,000円、月額1,800円
※1年契約の場合の料金で、税抜き価格となります
2プランともデータ転送量の上限は50GB/日で、以前から「X2の方が値段も高いし、サーバーのスペックが高いのかな(=サイトの表示速度が速い)」と思い込んでいました。
結論を先に申しますと「エックスサーバー」と「X2サーバー」でそれぞれ負荷テストを行った結果、エックスサーバーの方が優れていることが分かりました。
当記事では、負荷テストツールでの結果、2つのサーバースペックの比較などを紹介していきます。
エンジニア以外の方(私のようなWebディレクター、またはデザイナー)も分かるように解説しています。安心して読み進めてください。
1.負荷テストの結果
テストツール
負荷テストツールには「JMeter」を使用しました。
これはWebサーバソフトウェアで有名な「Apacheソフトウェア財団」で運営されていたプロジェクトの1つ“Jakartaプロジェクト”で開発されたツールのようです。
私のPCはMacなので、その環境でも使用できるツールとして選びました。
負荷テストの方法
テストについて、各サーバーに WordPress をインストールして同じサイト環境を作り、これを活用しました。
- WordPress 4.5.2(テーマはTwenty Sixteen。2000文字程×5記事を公開)
- 同じインターネット環境(Wi-Fi)
- 「設定」などの項目は基本的にデフォルト
そして、ツールに設定するリクエスト数を100と固定しました。
「リクエスト数」とは、一般的にサーバー上にあるデータファイル(画像やHTML、CSSなど)の総数を指します。
今回は、Webブラウザがサーバーにアクセスして意図的に要求するファイル数のこととご理解ください。
同時アクセス数は、1人→2人→4人→8人と倍々に増やしていきました。
その結果、次のようになりました。
負荷テスト結果:エックスサーバー(X10プラン)
| 同時アクセス数 | リクエスト数 | リクエスト合計 | 平均応答時間(ミリ秒) | 1秒間のリクエスト処理数 |
| 1 | 100 | 100 | 92 | 10.8 |
| 2 | 100 | 200 | 118 | 14.7 |
| 4 | 100 | 400 | 121 | 21.3 |
| 8 | 100 | 800 | 129 | 33.4 |
負荷テスト結果:X2サーバー(スタンダードプラン)
| 同時アクセス数 | リクエスト数 | リクエスト合計 | 平均応答時間(ミリ秒) | 1秒間のリクエスト処理数 |
| 1 | 100 | 100 | 234 | 4.3 |
| 2 | 100 | 200 | 231 | 7.9 |
| 4 | 100 | 400 | 294 | 12.3 |
| 8 | 100 | 800 | 336 | 18.5 |
特に同時アクセス数が8人の場合、負荷が高い時点で見てみましょう。
「平均応答時間」と「1秒間のリクエスト処理数」においてX2サーバーは、エックスサーバーのパフォーマンスのおよそ半分ほど落としているように見えます。
思わず私は「X2サーバーって遅すぎじゃないか?」と思ってしまいました。
あと私のテストミスの可能性も考えたのですが、半日かけて設定も何度も見直し、何度テストを行っても上記の表と似た結果となりました。
そもそもなのですが、私の思い込みである「X2の方が値段も高いし、サーバーのスペックが高い」という点を確認することにしました。
サーバースペックの比較結果
エックスサーバーは管理画面からサーバー情報が確認出来るので便利です。さて、各スペックはどうなっていますでしょうか。
エックスサーバー
| CPU | Xeon E5-2630 v3( 2.40GHz ) x 2 |
|---|---|
| メモリー | 96GB |
X2サーバー
| CPU | Xeon E5-2430L ( 2.00GHz ) |
|---|---|
| メモリー | 16GB |
すごく簡単に説明しますと、レンタルサーバーにおける「CPU」とはサイトの表示速度にかかわります。「メモリ」容量は同時アクセスによる耐久度にかかわります。
CPUのリンクをクリックすると詳細が確認できますが、エックスサーバーの方が明らかに最新式の製品を搭載してることが分かります。
またメモリの容量はエックスサーバーの方が明らかに多いですね。
「値段が高いから上位サーバー」と思い込んでいたのですが、間違っていたと言うことでしょうか。
これ以上のことは、エックスサーバー株式会社さんの何か意図があるかと思います(おそらく・・)。
私はここで負荷テストツールの結果で驚きました!ということだけお伝えしておきます。
今回、私でも負荷テストができたのは、とても分かりやすい資料があったからです。
まず「JMeter」の設定で非常に参考になったのが日本ヒューレットパッカードの社員の方が作れらた『Apache JMeterで負荷試験をしよう!』というPDFファイルでした。
「同時アクセス数を倍々に増やす」という方法も参考にさせていただきました。
あと株式会社ケイズ・ソフトウェアさんの運営されている「JMeter の利用方法(1) – Ramp-up、スレッド数、ループ回数の誤用」という記事も分かりやすくて参考になりました。