2016年5月10日付で発表されたオリエントコーポレーション(オリコカード)の2015年度決算において、過払い金返還額の推移がグラフになっていたので、今回はそれを紹介させてもらおうと思います。
現在、過払い金返還請求でご飯を食べている弁護士や司法書士といった方々にはもちろん、過払い金返還請求がどこまで続くのか気になっている投資家の方々にとってもこれらのデータは参考になるはず。
是非、貸金業界の未来を占うべく、その推移をじっくりとチェックしてみてくださいね。
オリコにおける過払い金返還額の推移:
過払い金返還額の推移:
まずは過払い金返還額の推移です。ピンク色をした16/3期というのが2015年度の過払い金返還額ですね(2015年4月~2016年3月までの返還額)。
率直、1Q(4月~6月)や2Q(7月~9月)については明確な減少が見られるものの、4Q(1月~3月)については減少するどころか、返還請求額が減少していない状況。
業界全体の期待とは裏腹に、まだまだ根強く過払い金請求が続いていく可能性がありそうな感じです。
過払い金返還数の推移:
次に過払い金返還を新規に要請された件数の推移です。
2010年4月~6月を100として、それからどのくらい新規で「過払い金を返還しろ」という要請を受けているのかがこれでわかります。2016年の1月~3月については、2010年4月~6月と比較すると実に1/3の請求件数に落ち着いた…ということですね。
但し、2012年頃から新規の返還請求数が減っているのかというと、これも前述の「過払い金返還額の推移」のグラフの通り、劇的に減ってきているわけではどうやらない様子。
直近の33という数字には確かに期待は持てますが、2017年3月期についてもそこまで大きく、過払い金返還額が減るとは考えにくいのかもしれません。
過払い金返還請求がなくなるとどうなる?
尚、参考までにもう一つグラフを引用させていただきます。それが「仮に過払い金返還請求がなかった場合の、オリコカードの経常利益と当期純利益の推移」です。
2016年3月期については年間、154億円の過払い金返還額を計上しているので、154億円/430億円、つまり当期純利益のうち35%も過払い金返還にあてていることに。
まぁ過払い金返還請求のせいで決算が赤字になったり、利益のほぼすべてを持っていかれることが多かった時から比べると、だいぶ改善されてきたなぁという印象はありますが、まだまだ大きな損失ですよね、これ。
そのため、もし過払い金返還請求が収束し、オリコがもう新規に引当金を繰入なくてもよくなった時には、オリコの株価は今の2倍くらいには跳ね上がるはず。最近の株式市場は会社規模や売上ではなく、いかに当期純利益を出せるかどうかで株価が定まる傾向にあるので、そのくらい急騰してもおかしくないと私は思ってます(だからまぁ、私もオリコ株に投資してるんですけどね(笑))。
以上、最新の過払い金返還額の推移(2012~2015年)。この先、過払い金返還請求がどのように収束していくのか、気になる方に…という話題でした。私のようにクレジットカード業界の未来は明るいと思った方は、この機会にクレジットカード関連銘柄への投資を考えてみてもらえればと思います(投資先は下記記事にて)。
参考リンク:
私も株式投資をはじめてみたい…という方は、下記記事も参考にどうぞ。証券会社への口座解説方法から、おすすめの証券会社などを紹介しています。