次期社長に鴻海の戴正呉副総裁
経営再建中のシャープは、同社を買収する台湾の電子機器受託製造大手、鴻海(ホンハイ)精密工業の戴正呉副総裁を次期社長にする人事を固めた。12日の取締役会で決定し、買収が完了した後に就任する。高橋興三社長は退任する。シャープは1912年の創業以来、初めて社外からトップを招き、経営再建を進める。
シャープは4月に鴻海から3888億円の出資を受ける契約を結んだ。取締役総数のうち最大3分の2を鴻海が推薦することになっており、新しい経営体制について両社で協議してきた。
当初、鴻海の郭台銘会長は「トップは日本人から選ぶ」と記者団に語っていたが、最終的に、郭会長の描く再建シナリオを速やかに実行して赤字が続く液晶事業などの改革を進めるには、郭会長の側近で日本語に堪能な戴副総裁が適任と判断したとみられる。
シャープはこれまで7代続けて生え抜きがトップを務めてきた。6月23日の株主総会を経て10月までに鴻海がシャープ株の66%を取得した後、戴副総裁が新社長に就任する見通し。【土屋渓、宮崎泰宏】