日本橋の三越前駅から歩いて5分ほどの通り沿いにある立ち食いソバ屋「そばよし」。カウンターがいくつかあって合計10席ちょっとのこじんまりとしたお店だ。
ここいらへんのビジネスマンたちに、とにかく人気で朝から晩まで人波が途絶えない。近所に住んでることもあり、そばよし欲が湧きあがって、ちょくちょく訪れている。ピークの飯時はとくに混み合うので10時半ころ行ったたんだけど、それでもほぼほぼ満席だ。
人気の秘訣は「鰹節問屋が直営している」という点。そばよしのビル3階に工場があって、削りたてほやほやのかつお節でつゆを作っている。化学調味料をまったく使ってないので、さっぱりとした自然な旨味なんだな。
多くのお客さんが注文するのが、そばと半ライスのセットである。
そばよしにおいては、この半ライスが最大のポイント。初めての来店ならば、とりあえず、ライスはかならず頼んでおいてほしい。
▲野菜天そば 410円
半ライスについては、のちほど触れるとして、まずは主役のそば。
410円と庶民的なお値段ながら、贅沢にも野菜の天ぷらが3つも入っている。この日は、ナスに芋、ちょっと変わったところでピーマンの天ぷらが入っていた。
わりとしっかりそばの量もあるので、天ぷらとあわせて満腹になれる一杯だ。
化学調味料が一切使われてないけれど、たっぷりとかつお節のダシが出ているからか、おつゆはしっかり濃厚。
それでいてさっぱりとした自然の味なので、毎度のことながら、一滴残らずごくごく飲み干してしまう。旨い。
▲半ライス 80円
さてさて、半ライス。
ご飯を注文すると必ず一緒に出してくれるのが「おかかごはん用粉かつお」である。こいつが最高。かつお節を削るときに発生した粉かつお、つまり、削りカスだ。
▲特製おかかごはんの食べ方が載っている
粉かつおを好きなだけ半ライスにかけ放題。特製おかかごはんの完成ってわけだ。
卓上の「おかかごはんの美味しい食べ方」を参考にして、おかかごはんを仕上げていこう。
まずは、適量の粉かつおをライスのうえに振りかけよう。
何度か試行錯誤を繰り返したが、私の場合はこれくらい。「もうちょっとかけてもいいかな」ぐらいでとどめておく。
かつお節の香ばしい匂いが、ふわ~っと鼻をつき、思わずがっつきたくなるんだけど、もうちょっとの辛抱。
仕上げに、醤油をちょちょっとたらす。公式アナウンスでは3~4滴とあるけれど、個人的にはもうちょい多めが好み。とはいえ、醤油が勝ち過ぎるので、かけすぎは厳禁だ。
そばよし特製のおかかごはんの完成だ。
ほかほか白米の湯気にのり、粉かつおと醤油のまざりあった香ばしい匂いが漂う。たまらん。
お味のほうは、すごく丁寧で上質なおかかごはんって感じ。むしゃむしゃ食って、そばのつゆをすすって、を交互に繰り返す。量をたくさんいきたい方は半ライスではなく、並ライスを注文するといいだろう。
レアなお肉とか、トロリとしたパンケーキが、ウェブではウケがちだけれど、こういうシンプルでストロングスタイルな旨さもまた一興だ!
取材したお店
作者:松澤茂信(まつざわしげのぶ)
東京別視点ガイド編集長。
るるぶとか東京ウォーカーが積極的に載せないようなとこばっかし巡ってます。
そういう人生です。けっこー楽しいです。
(編集:編集プロダクション studio woofoo byGMO)
東京別視点ガイド:http://www.another-tokyo.com/
Twitter:https://twitter.com/matsuzawa_s