佐藤ゆかり議員と党支部長が告発合戦

政治資金規正法違反の虚偽記載容疑で大阪地検に

　自民党の佐藤ゆかり衆院議員（５４）＝大阪１１区＝と地元・大阪府枚方市の党支部長が、互いを政治資金規正法違反（虚偽記載）の疑いで大阪地検に刑事告発したことが分かった。地検は４月下旬に受理した。

　支部長は党枚方市支部の出来成元（しげちか）・前府議（６７）。出来氏側の告発状によると、佐藤氏は２０１４年１２月の衆院選直後、党枚方市支部の仲介で地元業者２社から受け取った献金計２００万円について、自身が代表の党府第１１選挙区支部の政治資金収支報告書に記載しなかったとしている。

　一方、佐藤氏側は２００万円は業者から直接受け取った「預かり金」で、５カ月後に返金したと主張。出来氏側の収支報告書にある仲介を示す記載は虚偽だとしている。【藤顕一郎、岡村崇】