「東日本大震災と同レベルの支援を」の緊急提言
「くまもと復旧・復興有識者会議」まとめる
熊本地震からの復興方針などを話し合う「くまもと復旧・復興有識者会議」の2日目の会合が11日、熊本県庁で開かれ、東日本大震災と同じレベルの取り組みを求める緊急提言をまとめた。会議座長の熊本県立大の五百旗頭(いおきべ)真理事長が蒲島郁夫知事に伝えた。知事は提言内容を今後の復興計画に反映させる方針。
提言では、民間ボランティアらの知恵やノウハウを最大限活用した被災者支援をすることや、今回の地震の記録・検証を求めた。熊本城の修復・復元の経過を観光客に見てもらうといった提案なども盛り込んだ。提言後、五百旗頭氏は「元に戻すにとどまらない、創造的な復興をしてほしい」と話した。
会議は、知事が呼びかけ人となって設置した。東日本大震災の復興構想会議議長を務めた五百旗頭氏ら5人がメンバーを務めている。来月5日に改めて会合を開き、最終的に提言を取りまとめる。【中里顕】