現場に「死にたい」メモ…東急大井町線
東京都品川区の東急大井町線荏原町駅で9日夜、いずれも13歳で同区在住の中学2年の女子生徒2人が急行電車にはねられ、死亡した。現場に残された2人のカバンから遺書とみられる手書きのメモが見つかり、「死にたい」などと書かれていたことが警視庁荏原署への取材で分かった。同署は2人が自殺を図ったとみている。
同署などによると、2人は同じ区立中学に通い、ともに演劇部に所属する親友だった。9日は部活動を終えた後、午後6時過ぎに学校を出た。当時は雨が降っており、2人は傘を差しながら手をつないでいたという。
2人は午後7時20分ごろ、荏原町駅のホームから線路に飛び降り、溝の口発大井町行きの急行電車(6両編成)にはねられた。手をつないでいたとの目撃情報がある。
現場には2人のかばんが残されており、それぞれから遺書とみられる手書きのメモが見つかった。数枚の紙に、人間関係の悩みなどが書かれていた。同署によると、いじめを受けていたとの情報は把握されていないという。
同学年の女子生徒(13)は「2人は仲良しで、いつも一緒にいた。悩んでいる様子もなく、亡くなったなんて信じられない」と話していた。
品川区教委は「警察に協力しながら調べているが、今のところ原因は分からない」としている。【深津誠、円谷美晶、川崎桂吾】