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俺は生きてて死ぬほど楽しい

思うがままに述べていく。

「考える技術・書く技術」は値段以上の価値がある。本著の簡単な説明。

本レビュー

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どうも、かいちゃんです!

 

今回は「入門 考える技術・書く技術 日本人のロジカルシンキング実践法」を読んだので、その簡単な内容の説明をしていこうと思います!

 

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みなさん誰しも、ビジネス文書であれば明快でさくっと読めるものを読みたいですし、書きたいですよね。

 

「でも具体的にどうやったらそのようなビジネス文書が書けるかかわからない、、、」

 

そんな方はぜひこの本を読んでください!お悩みを一発で解消できます!

 

本著は非常に有名でアマゾンで☆4.2・ベストセラーも獲得している「考える技術・書く技術 問題解決力を伸ばすピラミッド原則」を、約八割の文章に主語がない日本語特有の問題に配慮した改訂版のようなものです。

 

 

 ではさっそく本著について説明していきましょう。

 

 

この本で一番伝えたいことは考えるプロセスの重要性

分かりやすいメッセージの構成と分かりにくいそれとの違いは「書くプロセス」ではなく「考えるプロセス」にある。一目でわかるメッセージの構成を表現するには、書く前に、伝えたい考えを明確に組み立てる必要がある。

 

これがこの本で一番伝えたいことだと私は思います。

 

そして考える段階で一番重要なのは、最も重要な考え(主メッセージ)を明確にすること。そしてそれを説明するメッセージとの関係を整理することです。

 

具体的にメッセージを伝えたいのか。なぜそう言えるのか。という考えが明快に表現されることでわかりやすく説得力のある文章になるのです。

 

具体的な考えるプロセス

ではビジネス文書を書くとき、書く前にどのように考えるかというと、OPQ分析というものを使って読み手の疑問をまず明確にしていきます。

OPQ分析で読み手の疑問を明確する

O : Objective

「O」とは読み手が目指している望ましい状況、達成すべき目標。

具体的には「売上目標の達成」 「在庫の削減」など。

 

P : Problem

 「P」とは、「O」(望ましい状況)と現状のギャップであり、解決すべき問題。

具体的には「上昇軌道にあった売り上げにブレーキがかかったために、売上目標達成が危ぶまれる」 「在庫が急増した」など。

 

Q : Question

「Q」とは、「P」(問題)に直面した”読み手”が、その解決に向けて自然に抱くであろう疑問。

具体的には「売上目標を達成するにはどうすればいいか?」 「在庫を削減するにはどうすればよいか?」

 

A : Answer

「A」とは「Q」(読み手の疑問)に対する答えであり、文書の主メッセージ。

具体的には「売り上げ目標を達成するには・・・すべきである」 「在庫の削減には○○○するのが最適である」

 

ここで大切なのはOPQ全て読み手の視点で表現することです。

 

これを無視すると自分勝手な文章になってしまします。 

このAを主メッセージとしたメッセージの構成を作る

 読み手の疑問に対する答えを見つけた後は、その答えを主メッセージとしたメッセージの構成を作っていきます。

 

読み手は主メッセージを読んで、「なぜそのように言えるのか」「具体的にはどうすればいいのか」という疑問を抱きます。

 

ですので、書き手にはそれに応えるためのいくつかの根拠を上げる必要があります。

 

具体的な根拠の数は7±2がベストです。

 

人間には一度に覚えられる数には限界があり、アメリカの認知心理学者の有名な論文で、人間が短期記憶できる考えの数は7±2であるという研究結果が発表されています。

 

ちなみにライティングの世界では、安全をとって、下限である5を限界の数とするのが一般的になっています。

 

あとはメッセージ構造をそのまま文書にするだけです。

 

あとがき

これ以外にもグループ分けの仕方や「あいまい」言葉の禁止や名詞表現、体言止めは使用禁止など様々なコツがありますが、それらはぜひ本書を手にとってお読みください。

 

この本には値段以上の価値がありますよ。