熊本地震で活動を自粛していた県のPRキャラクター「くまモン」が5日、被害の大きかった西原村を皮切りに3週間ぶりに活動を再開。久々の人気者の登場に、明るい笑顔が広がった。
大勢の子どもたちにもみくちゃにされるくまモン=5日午前、西原村小森のにしはら保育園(谷川剛)
西原村のにしはら保育園に姿を現すと、園児らから「くまモ~ン」の大歓声。「くまモンタッチ」の曲に合わせてダンスを披露し、もみくちゃにされながらも、園児らとタッチしたり、抱き合ったりして触れ合った。
同村布田の内田美恵子さん(88)は「寄ってきてくれて、元気づけられました」。山西小3年の菅野愛桜さんも「タッチしたらふわふわだった」とうれしそうだった。
くまモンは「地震に見舞われた方々への心情を最優先に考える」として活動を自粛していたが、県へ全国のファンらから100通以上の手紙が届くなど、早期再開を求める声が寄せられていた。
くまモンは同日、「みんなに笑顔を届けたいし、もらいたいモン」とコメント。車中泊の避難者が多くいる益城町のグランメッセ熊本なども訪問した。6日以降も各地を訪問予定で、熊本市中央区にある「くまモンスクエア」には近日中に出演するとしている。(谷川剛)
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