CA新制服にスカートも パンツじゃダメ?
スターフライヤーが、就航10周年を記念して、12月に制服を一新する。就航当時、パンツスタイルの制服が話題を呼んだが、女性客室乗務員からは「スカートもほしい」との声があがったという。その心やいかに?
新しい制服は、従来のパンツスーツに加え、スカート、ベスト、ワンピースも加わった。ラインにゆるやかな曲線を取り込むなど、「シンプルでありながらも存在感を与えるエレガントなデザイン」(同社)という。リニューアルにより、客室乗務員とグランドスタッフは同じ制服を着用する。スカートやベストが加わることで、着用パターンは9種類になり、それぞれが気候や状況に応じて、その日のスタイルを決める。
同社によると、就航当時はブランディングの表現の一つがパンツスーツだった。今回のリニューアルにあたり、客室乗務員から、スカートのほうが機能的な場合もあるとの要望があったという。機内の収納棚に手をのばす際などはパンツのほうが機能的だが、乗客と話をするためしゃがむこと場面も多く、こういった場合はスカートのほうが動きやすい。
客室乗務員の制服といえば、スカイマークがミニスカートを導入して賛否の意見がわいた。スカート丈について尋ねると、着用する人の身長にもよると断ったうで「ひざ下で、ブランディングを象徴する上品な長さ」との答えが返ってきた。
素材は収縮性のあるストレッチで、試着した客室乗務員からは「非常に動きやすい」と評判も上々のようだ。
「ベスト」で正装感
スカートに加え、今回新たに導入されたのがベストとワンピース。客室乗務員は現在、夏場はジャケットをはおらず、ブラウスとパンツで乗務しているが、ジャケットなしだと正装にならず、それに代わるものとして、要望があがったという。ベストを着用することで、きちんとしたイメージを強調することができる。
またワンピースは、動きやすいうえ、特に夏場は涼しく、「夏でもさらに快適に業務にあたることができそう」と現場では今から期待は大きいようだ。
今回のリニューアルで、女性の責任者はアスコットタイ、付けえり、付け袖の着用が義務づけられる。また男性の場合は、責任者と一般職で異なるネクタイをつけるという。「選ぶ楽しみが増えた」と客室乗務員は12月のデビューを楽しみしている。【江刺弘子】