通年公開へ試験公開始まる 入場希望者が列
京都御苑(京都市上京区)内にある京都迎賓館で28日、通年公開に向けた試験公開が始まった。「現代和風」をコンセプトに京都の伝統技術がふんだんに取り入れられており、入場者らは「美のおもてなし」を堪能していた。5月9日まで。
海外からの賓客を迎えるために2005年開館した。公開は原則年1回で約10日間に限られていたが、新たな集客施設として政府は7月下旬から通年で公開する方針だ。
28日は雨のなか入場希望者の列ができた。大臣会合が開かれる「夕映(ゆうばえ)の間」や、歓迎式典の会場となる「藤の間」などが公開され、静岡県磐田市の無職、伊藤真行さん(65)は「今朝は6時半から並んだ。美術館のように美しい」と話していた。
試験公開は中学生以上が対象で、入場無料。当日午前9時から先着順に入場整理券を配る。5月3日までは1日1500人、4〜9日は1日2000人を受け入れる。自動音声案内のテレホンサービス(075・223・2302)がある。【野口由紀】