「わー、もう忘れちゃったな、赤ちゃんの頃!」
息子を見て、そう話してくれたのは3歳の男の子のお母さん。
「だってボク、こんな赤ちゃんじゃなかったもん!小さいときからいっぱい動いてるもん!」
男の子も、ベビーカーに寝ている息子の足をもみもみしながらちょっと嬉しそうに話してくれました。そっかあ、君が覚えているのは、もう動き回ってるころのことなんだね。
子育ては立ち止まる暇のないマラソンのようなものだから、そのときはその瞬間の楽しいこと辛いこと嬉しいことでいっぱいなのに、それらはどんどん流れ去ってしまう。でもまた次のそれらでいっぱいになって、また流れて、また次のことで満たされて……ずっとずっと、その繰り返しなんだろう。流れ流れゆく、濃密な景色。
忘れるものかと思っても、忘れてしまう、せつなさ。
ブログを再開するにあたって、空白になってしまった4ヶ月間のことをあれこれと思い出したけれど、それはもう濃厚な日々で、鮮明に覚えていることもあれば、忘れてしまったことも盛り沢山。
忘れてしまっても、いつかふと思い出せるように、何かしら留めておきたいとあらためて思った今日なのでした。
保健センターの育児イベントで知り合った友達に誘ってもらい、外でお茶をした日の写真。2月のはじめごろ。当時は引越したての見知らぬ土地で始まった育児にいつもビクビクして不安な顔ばかりしていたけれど、その友達からたくさんの勇気をもらって、今は元気にあちこち歩き回っています。ありがとう。