どうも、あべたんです。
就職活動に関して、少々興味深い記事があったので掘り下げていきたいと思います。
4月1日時点での平均エントリー数は37社
引用:ついに発表!現役就活生が選ぶ、就職したい人気企業ランキング2017 - キャリタスPRESS
まず前提として、ナビサイトが調査を行っているのでポジショントークの可能性があります。
これはプレエントリーのことではないでしょうか?と思うのですがどうなんでしょう。ES37枚は鬼畜の所業ですし、面接は何回やることになるのでしょう。しかも「平均37」で上限がないので、上を見たら50とか、最悪100とかありそうですね。
メーカー、商社、生命保険、インフラ、マスコミを志望? あなた何がしたいの?
「行きたい会社が37社あります!!」って言っても、普通は誰も信じないですよね。37社も出している方はメーカーから商社、鉄道、生命保険、マスコミ、不動産と片っ端から受けている印象なのですが、ハッキリ言って何がしたいのでしょうか。何もしたいことはないという裏返しなのでしょうか。
原則「何でもなりたい」というのは「なりたいものがない」ということに同義で、志望することは他を捨てることです。しかし、こと就職活動においてはこの話が忘れ去られます。
人気ランキング順にでも受けているのでしょうか。だとしたら誰目線で就職活動をしているのか、甚だ疑問です。
引用:ついに発表!現役就活生が選ぶ、就職したい人気企業ランキング2017 - キャリタスPRESS
「とりあえず受ける」が蔓延している
説明会の時期が短いこと・一括に選考しているという理由から、就活では「とりあえず選考を受ける」「内定が出てから考える」という空気感が蔓延しているように思えます。
本来であれば「行きたい企業」を受けるはずなので、「受ける企業を絞る」段階があるはずです。しかしその期間が短いので「とりあえず出せー!」という状態になっています。これが高倍率化も助長して、さらにエントリー数を増やすという悪循環に陥っています。
採用時期の統一は本来「重複エントリーを減らす」効果があるように思えますが、現実はこの逆を言っています。
解答ではなく、問題設定が間違えている
就活生は「受ける企業の内定を貰う方法」を手に入れることに全力を注ぎます。ぼくはこれは「問題設定が間違えている」と思います。「エントリーすることが前提で、そこからのパフォーマンスを上げる」のではなく、エントリーの時点で最適化すべきだと考えます。全て落ちるリスクを軽減するのは「数を打つ」だけではないと思います。
そのためには3月1日から就職活動してたら遅いのです。時間も意識も足りないのです。この記事でも書きましたが就活直前になってから人生について考えても時間が足りないし、薄くなってしまうのです。もっと早い段階から準備して選択肢を考えないといけないのです。
大量エントリー方式は・・・
大量エントリー方式だと内定が集約されやすいですよね。極端な例ですが、30人が同じ30社を受けたら1人が30社の内定をもらい、29人は内定がなくなるという状態が起こりえます。
それに加えて受ける企業数を増やすほど、1社あたりの突破可能性は下がります。当たり前ですが。
この話は散々言われていますが、それはそうなりますよね。
学生も悪いし、企業側も悪い
ぼけーっと人気企業をコレクションして就職活動する学生も悪いです。意識と責任を外に持っていくのはアウトでしょう。誰が働くの?って思います。その結果30社もエントリーして「忙しい忙しい」と騒がれても「知らないわ」としか言えません。受ける数減らしたらいいんですよ。
一方で企業(経団連)も就職活動市場の形成を重要視するあまり、ちょっと非効率な就職活動になっていますよね。「大学4年生春学期は勉強するな」といわれているようなものです。この時期に毎日研究室は無理でしょう。
全てを統一しなくとも、いくつか段階別に分けたらよろしいのではないでしょうか?12月選考、2月選考、4月選考、6月選考と分けていけば、少なくとも忙殺されることもないと思います。もしくは「大量エントリー」ができないシステムを作るか。ただし、これは某R社が許さないと思いますが。
今の就職活動は結構歪んでいる
ぼく目線で「今のシューカツはおかしい!」というのは簡単で、無価値に近いでしょう。しかし、この話が「就活ナビサイト運営企業の人」も言ってるし、人事採用担当者も言っているのはマズいでしょう。だって会社の人から見ても「37社受けてる就活生」なんて要らないでしょうw 「6月選考」も守らないところ結構ありますし。
いきなり「ちゃんとやれ!」と言っても簡単にはできないので、PDCAを回して改善していって欲しいと思います。学生にとって就活は1度切りという問題もありますが。
就活は当事者目線で語れますので今後も記事にしたいと思います。
今日はこのへんにしましょう。ではでは!