映画『男はつらいよ』の雰囲気や人情にふれられる場所、寅さん記念館。
葛飾柴又に出向き、柴又帝釈天をお参りしたあとに寅さん記念館に立ち寄ってきました。そこは、映画のセットそのままの、映画『男はつらいよ』の世界に入り込んでしまったかのような気分になれる場所でした。
寅さんやさくら、おいちゃんの声がいまにも聞こえてきそうな、そんな雰囲気。
柴又といえば柴又帝釈天と『男はつらいよ』
京成金町線で柴又駅へ。
僕が住んでいる立石からは電車で10分ほど。
駅を出れば寅さんが迎えてくれます。
わたくし、生まれも育ちも葛飾柴又です。
帝釈天でうぶ湯をつかい、姓は車、名は寅次郎。
人呼んでフーテンの寅と発します。
諳んじれる僕も生まれも育ちも葛飾でございます(柴又ではないですが)。子供の頃は祖父と一緒に『男はつらいよ』をよく観ました。柴又に来れば『男はつらいよ』のテーマソングが頭のなかで流れ続けます。「お〜れがいたんじゃおよめ〜にゃいけぬ〜」っと。
この像、左足だけが輝いているのですが、どうやらげん担ぎに触る人が多いからだそうです。『寅さん記念館』入り口の頭上にある寅さんの像は右足の雪駄落としているのに、左足の雪駄は脱げていないため、右足を触ると「運が落ちない」とされているそうな。
まずは柴又帝釈天へ。
ここにも子供の頃から何回来ているだろう。柴又には子供の頃から自転車で花火を観にきたりと思い出がたくさんある場所。
何度も訪れているのにもかかわらず、そして『男はつらいよ』が好きなのに、そういえば寅さん記念館に行ったことがないな、と気付きます。
映画自体、長い間観ておりませんでした。歳をとった今だからこそわかる良さもありそうと、記念館に足を向けました。
寅さん記念館へ
『男はつらいよ』は全部で全48作品。そのうち46作の監督と脚本を手がけたのが山田洋次監督です。
寅さん記念館の館内には、映画で実際に使用された『くるまや』のセットが撮影所から移設されています。『くるまや』は39作目までは『とらや』という屋号でしたので、そちらの呼び方のほうがしっくりくる方が多いかもしれません。
「寅さん」こと車寅次郎は16歳で父親と喧嘩して家出してしまいます。そんな寅さんが、20年ぶりに『くるまや』に姿を見せたところから始まる、物語。
異母妹のさくらと叔父夫婦が営む葛飾柴又の団子屋『くるまや』。日本全国を気ままに旅する寅さんが、いつも必ず帰ってくる場所。毎度マドンナに恋をし、失恋をしてまた旅にでる。茶番に笑い、人情にほろっとする、喜劇。
懐かしの映像も。
茶の間でのやりとりが思い出されます。
実際のセットや実物資料があり、映画の雰囲気を直に味わえます。
寅さんたちの声が今にも聞こえてきそう。
前田吟さん演じるひろしと太宰久雄さんが演じるタコ社長、くるまやの裏手にある朝日印刷ですね。
この映画の魅力は、寅さんの憎めないキャラクターと、寅さんを毎度温かく迎える人々の人情味が感じられるストーリーでしょう。寅さんとタコ社長の珍騒動、面白いのです。
リアルなセットの数々。
セットのあとには、『くるまや』のミニチュア模型が展示されています。
覗き込めば忠実に再現された世界が広がっています。
寅さんが少年時代を過ごした、昭和30年代の帝釈天の街並みを再現したミニチュア模型。
こちらも繊細で忠実な再現。臨場感があり、なんだか懐かしい気分になります。
わかばとかエコーとか、懐かしい。煙草を吸っていた頃、金がないときに助けられたものです。
昔ながらの酒屋、といった趣き。風情がありますなぁ。
懐かしさには、人情がくっついてくる。昭和30年代にタイムスリップしたかのような感覚になります。
このあとには、明治32年から大正2年まで金町~柴又間の1.5キロを帝釈天への参拝客を乗せて運んだ『帝釈人車鉄道』の客車を再現したものなどが展示されています。乗ってみることもできますよ。
まとめ
寅さん記念館は映画『男はつらいよ』の世界が体感でき、古き良き昭和の雰囲気や人情が味わえる素敵なところでした。
子供の頃には感じなかった「良さ」も感じました。映画を改めて観てから、また訪れたいです。
『男はつらいよ』のテーマソングを口ずさみつつ駅に戻っていると、金のう◯こが売られていました。
面白いなぁ、柴又。また改めて探索しに行こう。
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次回予告(明日になってみたら違うことが多々あります)
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