『重版出来!』第3話 感想ネタバレ
重版出来! 第3話あらすじ
今回は、ふたつのお話が絡み合います。
ひとつは、はじめてヒロイン黒沢心(黒木華さん)が担当を受け持ちます。
受け持つのは、心の属する週刊バイブス編集部が発行する、週刊バイブスきっての売れっ子作家、高畑一寸先生(滝藤賢一さん)。
ところが、その折り、高畑先生があまりに忙しくてかまってあげられないので、一緒に暮らしている高畑先生の彼女が出て行ってしまいます。
パニックになった女好きの高畑先生は『ツノひめさま』の原稿の締め切り時間を3時間オーバーすることに。
心はいきなりの問題に、頭を少々抱えますが、なんとかこの週の締め切りは乗り切りました。
しかし、本当の問題は次でした。
次週の『ツノひめさま』のネームの出来に、心は納得がいかないのでした。
その事を、高畑先生に訴えますが、聞いてもらえません。
どうしたら、高畑先生の心を動かせるかを考えた心は、『アオリ』と呼ばれる、編集者から読者、作者へと編集者かメッセージを伝えられる唯一の場所で、ガツンとした一言を高畑先生に投げかけます。
そのメッセージを受けて、腹を立て歯がゆく感じた高畑先生は、ネームを書き換えるのでした。
彼女も帰ってきて、無事事は収まりました。
もう一つは、心の同僚のお話です。
隣のデスクの壬生(荒川良々さん)と、壬生の担当する『黄昏ボンベイ』の作者、成田メロンヌ先生(要潤さん)のお話です。
6週連続読者アンケート最下位を記録した『黄昏ボンベイ』は打ち切りになってしまいます。
壬生はその事を成田先生に伝えて、でもまたがんばりましょう!と励ましますが、成田先生は激怒します。
ちょうど、その時壬生の元へ、実家から電話が。
片付けをしたいので、壬生の自分のものを捨てていいか見にこいとの電話でした。
そこで、壬生は冴えなかった自分が子供のころに読んでは、楽しい一時をもらっていた大量の週刊漫画を目にします。
中の読者アンケートは切手代をケチって出してはいないものの、すべて子供の頃の壬生は書き込んでいました。
それをみて、壬生は読者アンケートに目をすべて通すことを決心します。
そして、『なぜ、黄昏ボンベイはヒットしなかったのか?』
を真剣に考えてまとめて、成田先生へ伝えます。
そこで、独りで孤独に溺れていた成田先生に思いを伝えることに壬生は成功します。
そして、ポツリポツリと、成田先生は心の内を壬生に吐露しはじめるのでした。
2人の途切れかけた信頼関係は、無事に修復され、次回作はがんばろう!と、2人で相談をしはじめるのでした。
で、来週は、新人発掘の抜群のセンスを持つ、安川(安田顕さん)のお話が進みそうな予感でお話は終わります。
以上があらすじでした。
では、感想に、はいります。
いやあ、今回のお話はふたつのストーリーが絡んでいましたので、見応えありました。
そのぶん、あらすじ書くのタイヘンでした。
一回お話をほぐさないと、書きながらわからなくなりそうでしたので、かなり手こずりました。
今回のお話は、編集という仕事が一体どういうものなのか?をテーマに据えてありましたね。
編集という仕事は、作家と読者をつなぐ大切な存在なのだな。とわかりました。
編集者は、作家と読者のバランサーみたいな存在だなと。
水の中で溺れる描写は、かなりぐっときました。
物を書く人なら、かなり心打たれる描写ではないかと思います。
このように文章を書きながら、ふと自分にも浮き輪を投げてくれるそんな編集者が欲しいなと感じました。
今回の仕込みキーワードは、『読者アンケート』でしたかね?
編集さんの仕事が垣間見える回でした。