挨拶
どうも、ひとり部長です。
前回の「アイランド」のレビューに対するコメントで、Kaoさんがお勧めしてくださった「ブーリン家の姉妹」を早速見てみたした!Kaoさん、ありがとうございます。おかげさまで素敵な映画に出会うことができました。
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タイトル:ブーリン家の姉妹
↑いやwwwそこは役者名と写真あわせろよwwww
『ブーリン家の姉妹』(ブーリンけのしまい、原題: The Other Boleyn Girl)は、2008年公開のイギリス映画。フィリッパ・グレゴリーによる同名小説を原作としている(同原作の映像化は2003年にもBBCにてテレビ版が製作されている)。(Wikipedia)
あらすじ
16世紀、イングランド国王ヘンリー8世(エリック・バナ)には男子の世継ぎがなかった。いら立つヘンリーが愛人を求めていることを知った、野心家のブーリン卿(マーク・ライアンス)は聡明な長女のアン(ナタリー・ポートマン)を愛人候補に仕立てる。だが王が目に留めたのは、結婚したばかりの気だての良い次女メアリー(スカーレット・ヨハンソン)だった。(シネマトゥデイ)
予告編
評価とレビュー
「悲劇の物語」と謳われていますが、日本人向けのキャッチフレーズなのでしょうか??僕はそうは思いませんでした。確かに悲劇ではありますが、この映画から最も伝わってきたのは、「姉妹の愛」でした。なので、「悲しく、美しい愛の物語」と表現すべきでしょう。この時代の、王家に仕える一族として、政治活動に利用された”女性”の存在は世界中どこでも同じみたいですね。(少なくとも日本を見ても。)印象に残ったセリフは、「支配しているように思わせること。それが女の奥義よ。」
以下のレビューには紹介していませんが、ヘンリー8世の最初の王妃は格の違いを見せつけてくるような素晴らしい演技でした。
総合:★★★★☆(4.7)
かのエリザベス1世*1を生んだブーリン家の姉妹の物語。高校では世界史を選択しましたが、おかげで、歴史の知見が増えました。 というくらい、完成度とインパクトが強い作品。淡々と流れるのが当たり前の宮殿ネタで、終始ドキドキしてしまった。おそらく、この流れは一生忘れないでしょう。期待をはるかに上回った極上の作品。
俳優:★★★★★
アン・ブーリン役:ナタリー・ポートマン*2
くっそ美人。我らが至高の女優、ナタリー・ポートマン。なんでこんなにも美しいのか。イスラエル人はみんなこうなのか?「スターウォーズ エピソード1・2・3」*3では永遠のアイドル、アミダラ女王を演じました。「遠い空の向こうに」*4で共演したジェイク・ジレンホールと付き合っていた過去があることは忘れてあげましょう。
前半はこれでもかと言うほど惨めな彼女。見ているこちらも同情してしまうくらい不憫な彼女が一変、持ち前の頭脳で妹への反撃の灯火を上げると・・・あとは見てのお楽しみ。随所に彼女らしい一瞬の卓越した演技が見られる。それは、眉毛の一つ一つの動きであったり、唇の動きであったりする。
メアリー・ブーリン役:スカーレット・ヨハンソン
彼女も美しき女優です。ずっと気になっていたところ、先日の「アイランド」*5でお目にかかり、この作品に手を付けるきっかけになってくれた人です。
彼女の意思ではどうしようもできない運命を、彼女なりの生まれ持った優しさと姉への愛で切り開いていきます。本当に、不憫に不憫が重なっても、最後まで姉を愛する彼女の姿には心打たれます。あと、二番目の子供である次女の立場についての言及もあり、思わずうんうん、とうなってしまった。(僕も次男)
脚本:★★★★☆
このストーリー、サブイボ。 ドロドロして、ムンムンして、ドロドロして、ドロドロして、ドロドロ。美しき姉妹に強制された運命、からの、交錯、ブーリン家の策略、王の移り気、裏切り、愛、すべてに目が離せなくなる。局所局所の姉妹の選択、王の選択に、「まじかおい」と思わず声が出てしまう。多分10回くらい呟いた。男女の(表面上の)愛と姉妹の(本当の)愛から、メッセージ性も伺えた。歴史映画としては最高級品。ただ、時間が急に飛ぶ箇所がいくつかあり、3時間、4時間の作品にしてでもストーリーをもっと濃く保つべきだった、とは思う。素晴らしい映画は、尺じゃあない。それは、短くても、長くても。
演出:★★★★★
これから迫りくる運命に沿った音楽とともに観客の心を揺さぶり、姉妹や周囲の人間の心の変化を丁寧かつ大胆に表現させた。(もちろん、それを可能としたのは優秀な役者あってこそ。)衣装も「エリザベス・ゴールデンエイジ」*6を思い出す、華やかで美しいものだった。毎度思うが、この手の宮殿ものの作品はなんといっても衣装がめちゃくちゃ大変だろう。冒頭とラストのシーンは同じような描写だが、全くもって違う捉え方ができる素敵な演出と成っている。ここら辺は「ショート・ターム」*7とも通じるところがあって面白いと感じた。
みどころプラス
ヘンリー8世:エリック・バナ*8
彼を始めてお目にかかったのは「ハルク」*9ですね。見事に研究おタクな学生とハルクを演じていました。
ウィリアム・スタッフォード:エディ・レッドメイン*10
こちら、「レ・ミゼラブル(2012)」*11にも革命軍の学生、マリウス・ポンメルシー役として出演していた人です。かなりのイケメンで、ちょっとフェルナンド・トーレス*12に似ているかも。
今作中ではモブキャラとまではいきませんが、歴史上重要な人物を演じます。キーキャラですね。たぶん1回目だと意識できないと思います。
二回目を見ると、各人物の立場や思惑が理解できるのでより深くこの作品を楽しめるはず。
本当にこんなことが歴史で起こってしまったのかい。 (あ、でも忠実に守っているとは限りません、そこは、映画ですので。多少の想像も入ってくるでしょう。)
絶対、お勧めの作品です。
というか、知っておくとたぶん将来どこかで役に立ちます。日本史で例えると、信長と三成と秀吉の話レベル。
iTunes
余談
うおー、予約していた「スターウォーズ/フォースの覚醒」がキターーーーーー!!iTunes最高。Extra付きです。これがみたかった。無かった・・・
以下、注釈
*1:エリザベス1世(英: Elizabeth I、ユリウス暦1533年9月7日 - グレゴリオ暦1603年4月3日(ユリウス暦1602/3年3月24日[nb 1]))は、イングランドとアイルランドの女王(在位:1558年 - 1603年)。テューダー朝第5代[nb 2]にして最後の君主。
国王ヘンリー8世の次女。メアリー1世は異母姉。エドワード6世は異母弟。通称にザ・ヴァージン・クイーン(The Virgin Queen、意味「処女王」)、グロリアーナ(Gloriana、意味「栄光ある女人」)、グッド・クイーン・ベス(Good Queen Bess、意味「善き女王ベス」)。
*2:ナタリー・ポートマン(Natalie Portman, ヘブライ語: נָטָלִי פּוֹרטמן, 本名:Natalie Hershlag, ヘブライ語: נָטָלִי הֶרְשְלַג, ナタリー・ヘルシュラグ、1981年6月9日 - )は、主にアメリカ合衆国で活躍するイスラエル出身の女優。
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*5:「アイランド」
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*6:「エリザベス・ゴールデンエイジ」
*7:「ショート・ターム」
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*8:エリック・バナ(Eric Bana、本名:エリック・バナディノヴィッチ、Eric Banadinovich、1968年8月9日 - )はオーストラリアの俳優、コメディアン。身長189cm。
*9:「ハルク」
*10:エディ・レッドメイン(Eddie Redmayne, 1982年1月6日 - )は、イギリスの俳優。 目次. [ 非表示]. 1 プロフィール; 2 エピソード; 3 主な出演作品. 3.1 映画; 3.2 テレビ. 4 脚注; 5 外部リンク. プロフィール[編集]. イングランド・ロンドン出身。父リチャードは銀行の頭取。
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*12:フェルナンド・ホセ・トーレス・サンス(Fernando José Torres Sanz, 1984年3月20日 - )は、スペイン・マドリード州フエンラブラダ出身のサッカー選手。リーガ・エスパニョーラ・アトレティコ・マドリード所属。スペイン代表。ポジションはフォワード。
ブーリン家の姉妹、面白かったと思います!けっこう前に見たのであんまり覚えてないけど(^^;;
ウディアレンがキライじゃなければ、それでも恋するバルセロナもなかなか面白かったですよ〜(o^^o)