個人事業主を英語でどう表記するか

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海外とのやりとりは英語を使う事が多いですが、先方からの契約書や申請書に「Business structure(経営構造)」や「Types of companies(事業形態)」といった項目がある場合、どう記入すれば良いでしょうか?

フリーランスで仕事をしているなら日本語では「個人事業主」となりますが、英語で該当する言葉は何かお知らせしましょう。

「個人事業主」は英語でも硬い言葉

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「個人事業主」は英語では「Solo proprietorship」と言います。

しかし、この言葉は会社法や税制などで使われるもののため、契約書や申請書といった公式文書でしかお目に掛からないでしょう。

少し柔らかい言葉として、「自営業」という意味の「Self-employment」があります。

日本語でも「自営業」と言うと、「個人事業主」よりもよく耳にします。

また、「Independent contractor」という「独立請負人」「独立業務請負人」と訳される雇用形態もあります。

こちらは、経験や能力を生かして専門性の高い作業を、注文主と業務単位で有期の契約を結んで働く独立した個人を指します。

英語での具体的な肩書は?

「Solo proprietorship」ですと、芸術家から弁護士、コンサルタント、プログラマーまでありとあらゆる種類の「個人事業主」が入りますので、名刺や履歴書などに書く時は、もう少し具体的な肩書が必要になるでしょう。

Designer(デザイナー)、Artist(アーティスト)でも問題ないですが、以下のような肩書にすると、相手により良く自分が分かってもらえると思います。
Graphic Designer:ポスターやロゴなど情報伝達用の画像を制作
Web Designer:ウェブサイトの画像や機能を制作
Product Designer:製品のデザインやその製品を含むサービスを制作
Industrial Designer:工業製品のデザインを制作
Fashion Designer:衣服、装身具のデザインを制作
Textile Designer:布の柄のデザインを制作Fine Artist:油彩、水彩、彫刻、コンピューターグラフィックなど、審美的な作品を制作
Digital Artist:パソコンを使って制作
Comic Artist:漫画家
Anime Artist:「Comic Artist」だとアメコミのような画風がイメージされるので、より日本的な絵柄の場合は、こちらも良いでしょう。
Manga Artist:「Manga」も広く認知されています。
Painter:輪郭線を描かず塗りで表現した絵を制作
Oil Painter:その中でも油絵の具を使った画家
Watercolor Artist:こちらは水彩画家
Illustrator:日本語の「イラストレーター」より「挿絵画家」という意味が強いです。
Photographer:写真家
Animator:アニメの動画や原画を制作

英語で「屋号」が必要な時は

個人事業主は本名で大抵活動しますが、本名を出したくない、仕事とプライベートを分けたい、会社としての対応を希望された、という場合は「屋号(Business name)」を使うと良いでしょう。

また、商業用サーバを借りる時には、OU(Organizational Unit:組織単位名)を英語で記載する必要もあります。

「屋号」は、日本語でも「会社」「銀行」といった法人を意味する言葉以外なら何でも付けられるように、英語でも「Ltd.」「Inc.」「Corp.」など以外でしたら大丈夫です。

「Jones Design」「Studio Dumbar」「AA Design Office」というふうに、固有名詞に「Studio」「Design」「Office」を付ける方法がよく使われています。

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海外が身近になった現在、日本国内だけでなく世界中で活躍できる可能性があります。

「事業形態」や「肩書」「屋号」といった個人の身分を英語で表現しなければいけなくなった時、是非参考にしてください。

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