こんな記事を読んでいました。
インターネットってのは本当に批判が多いですよねえ。オレもそれがイヤで一時期ネット世界からも離れていたことがあったんだけど、慎重に見るものを取捨選択すればいいってことに気がついた。「インターネットの環境が最低」っていうよりは、そういうサイトを見ているからそう思うんじゃないかな。
批判がなぜこんなに多いのか。まあ、褒めるより批判のほうがはるかに楽だってことがある。人間ってイヤなことを考えたり感じたりするとそれを吐き出さないと気持ちが落ち着かない……ってこともあるんでしょう。
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八つ当たり的批判
だけどもね、オレが一番思っているのは、「批判」というスタイルにかこつけて、自分のストレスをぶつけている人がほとんどなんですよ。
イライラしているときにゴミ箱を蹴っ飛ばしたりする人がいるでしょ?アレと同じで、イライラしているときに、何でもいいから攻撃したいわけ。そこで、犯罪や不祥事を起こした人などに牙をむける。
悪く言っても許される(と思われている)人たちに目をつける。しかもネットでは言う側の匿名性が守られているから実害はない。遠慮もいらない。オブラートに包むこともしない。おもいっきりぶった切ることができる。
いじめっ子が反撃できない相手を選んでいじめるのと、精神構造的にはまあ同じです。正義感とか倫理感を盾にして、ただ自分のストレスをぶつけているだけ。
こういう人はインターネットが無い時代はリアルで他者に怒りをぶつけて、ずいぶん迷惑をかけていたんじゃないだろうか?そう考えると、まだネットでイライラを完結させてくれたほうが、害は少ない気がするけどね。
言ってみればネット上の批判ってのは、みんながサンドバックを殴っているようなもんです。気にすることなかれ。
大した数ではない
あとは、ネットだと超少数派の意見でも多数派に見えることがあるんだよね。インターネットとリアルだと人数の感覚が違うでしょ?
たとえば、ブログやサイトだったら「100万アクセス」なんてのはものすごい数だけども、テレビの視聴率にしたら1%程度にしかならないわけ。
まあ、これはネットに限らないっすよ。
なにかのテレビ番組に「1000件の抗議がありました」なんて言ったらそうとうな数に思えるけどさ。1000件の抗議なんてのは日本の全人口から見たら0.001%にもならないわけで、そんな超少数の意見なんかイチイチ拾っていたらなんにもできないでしょ。
世の中を良くする批判
あと、批判が多いってことは必ずしも悪いことばかりじゃなくて、企業やお役所・マスコミの不誠実な対応なんてのもネットで拡散される。
たった一人の社員がひどい態度をとっただけでも、それが拡散されて企業のイメージが大きく下がったりするわけでしょう?ネットが無い時代は、ずいぶん泣き寝入りしていた人が多かったと思いますよ。だから、社会のモラルは上がっていると思うしね。
イライラをぶつける「八つ当たり」のような批判じゃなくて、ちゃんとした批判、ちゃんとしたクレームは世の中を良くしていくと思うから、必要なものではないでしょうか。
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