第3巻発売記念!アパレルラブコメディマンガ『テラモリ』iko先生の独占インタビュー

2016年4月12日に発売されたテラモリ3巻
作者:iko
出版社:小学館
バイトハブはバイト求人をメインで掲載する求人サイトということで、以前よりあるマンガに注目しています。
そのマンガとはアパレルラブコメディマンガ『テラモリ』!!!
そして今回は、小学館が配信するウェブコミック配信サイト『裏サンデー』やマンガアプリ『マンガワン』で連載中の『テラモリ』のiko先生にインタビューさせていただきました!!
マンガ『テラモリ』について

スーツ屋『テーラー森』でアルバイトする女子大生・高宮がネクタイ、シャツ、紳士靴、VMDなど呪文のようなスーツ用語を覚えつつ、楽しくも必死で働くスーツ屋お仕事コメディーマンガ。
アルバイト未経験者の高宮が、副店長・平尾をはじめとする愉快なスタッフたちのサポートを受けながらアパレル業界の知識や接客方法などを少しずつ身につけステップアップしていく過程が解説付きでわかりやすく描かれているので、純粋にマンガとして楽しめるだけでなくアパレル業界の裏側についても知ることができます。
iko先生インタビュー概要
○マンガ『テラモリ』が生まれたきっかけ
○登場人物のモデルについて
○なぜ高宮は『ゲームオタク』という設定
○アパレル業界について
○SNSでの反響について
○どんな人に読んでもらいたいか
○今後テラモリの中で挑戦していきたいこと
○iko先生の好きなマンガについて
○これからアルバイトをする大学生に一言
○マンガ『テラモリ』が生まれたきっかけ

◆2013年から鉛筆書きのwebマンガとして個人のサイトで公開されていたということなのですが、マンガ『テラモリ』を書き始めたきっかけというのはあったのでしょうか?それはどんなきっかけだったのでしょうか?
以前スーツ屋で働いていたのですが、その時に「お客様はほとんどスーツのルールを知らない」ことに驚いたんです。それからどうしたら分かりやすく伝えられるかなあ、と考えていて、いつか漫画で表現できたらいいなと思っていたのがきっかけです。
スーツの知識を広めたいと思って作った作品なので、体験したアパレル業界のことをリアルに描きながらも、できるだけ読みやすくわかりやすくというのを心がけています。ちなみにスーツ屋で働いてたときは忙しくて漫画は描けなかったので、辞めた後に描き始めました。
それとタイトルの「テラモリ」については店名である「テーラー森」だと長いな…と。笑 その辺も1巻に書いているのでぜひ!

テラモリ3巻より
◆iko先生の経験が元になっているんですね!裏話や用語も含めてすごくリアルだなぁと感じていました。
それに社会人としてスーツを着用するようになって10年以上経つのに知らなかったことも多いなとも感じましたし、知識が浅くても読みやすいなーと思っていたのですが、iko先生の狙い通りという訳だったんですね。
◆『テラモリ』が裏サンデーで連載されるようになったのはどういったきっかけだったのでしょうか?
WEBサイトで連載していたところ、担当さんが声をかけてくださって…そして2015年の4月に連載を開始しました。
○『テラモリ』の登場人物のモデルについて

◆個性的なキャラクターたちばかりですが、それぞれの人物にモデルとなった人はいるのですか?
特定の人をモデルにしているわけではないのですが、
今までで影響をうけた身近な人が部分的にモデルになっています。あとは自分の体験と妄想から作りました。
ちなみに主人公・高宮のモデルになった人は「テラモリ」を描いてみたら?と背中を押してくれた友人です。
○なぜ高宮は『ゲームオタク』という設定

◆高宮は生粋のゲームオタクなのですが、なぜゲームオタクなのでしょうか?鉄道やアイドルではダメだったのでしょうか?

テラモリ2巻より
私自身、ゲームが好きなのでゲームオタクにしました。
やはり主人公は自分が理解できる子じゃないと、キャラクターの考えていることが分からず動かしにくいので…アイドルや鉄道オタクは考えませんでしたね。
◆iko先生の一押しのゲームは何ですか?やはりモンハンでしょうか?また人生で一番はまったゲームは何でしょうか?
『ファイナルファンタジー7』です。このゲームで人生変わりました。クラウドが好きです。かっこいいですよね。
◆高宮のストレス発散の『ガチャ』ですが、初めてあの描写を見たときに『iko先生もそうとうリアルのガチャやソーシャルゲーム内のガチャでお目当てのモノが出るまで回すタイプなのでは?』と思いました。実際のところはどうなのでしょうか?(笑)

テラモリ2巻より
いいえ、残念ながら違います(笑)
高宮のモデルになった友人が、必至にガチャをやっている姿を見ていいなと思って採用しました。
○アパレル業界について

◆アパレル業界で言われている『ノルマ』や『体力が必要』『クレーム対応』など大変な部分も当然描写されていますが、テラモリを読んでいるとむしろ『ちょっとやってみたいな』とも思わされます。アパレルバイトの大変な側面の描写でも読者を惹きつけるために何か工夫をされていることはあるのでしょうか?
大変なこともありますが、基本はハッピーエンドになるように気をつけています。大変だけど遣り甲斐はある仕事なので、その良さは伝えられたらいいなと思っています。

テラモリ3巻より
◆実在のブランドとのタイアップもしてみたいですか?もしそうであればどんな企画をやってみたいですか?
具体的にどのブランドというのはないのですが、いつか作中で平尾が着ていたり、商品として出てくるものを元にして、商品化してみたいなあ…とは妄想したりします。
○SNSでの反響について

◆SNSでも大変反響を読んでいますが、中には参考になる声も多いのでしょうか?
有り難いことに更新後は多くの反応をいただいています。読者さまからの応援の声が励みになりますね。
◆これまでiko先生にとって嬉しかった反応や『狙い通り』って思った反応はあったのでしょうか?
18話~19話で高宮が頑張りすぎて倒れてしまう回があるのですが、その回は前々から盛り上がるかなーと予想していました。更新してみるとコメント数1000超の大反響で…正直ここまでとは思っていませんでしたが、とても嬉しかったです。

テラモリ3巻より
◆今後『SNSをこう活用していきたい』という希望はあるのでしょうか?
基本は宣伝と販促用に使用していて、これからもそういう活用法でいきたいと思っています。それに加えてファンの方と気軽にやりとりできて、よりテラモリを身近に感じてもらえるのも嬉しいので続けていきたいですね。
○『テラモリ』をどんな人に読んでもらいたいか

◆『テラモリをこんな人に読んでもらいたい』というのはありますか?
アパレルやスーツに興味を持ってないひとに読んで貰いたいです。
そこから興味持って、スーツを買いに行って貰えると嬉しいですね。(笑)
◆webで読んで欲しいですか?単行本で読んで欲しいですか?
WEBでも勿論読んでいただきたいですが、単行本にはオマケ漫画も収録しているのでそちらも是非読んでみて欲しいです。

テラモリ2巻より
○今後テラモリの中で挑戦していきたいこと

◆テラモリの中でiko先生が一番好きなシーンはあるのですか?
14話『貴女のススメ』にある男性陣のガッツポーズです。
この回で、はじめて高宮が1人で「接客」らしい接客に成功するのですが、その高宮の姿を見守る従業員たちが自分のことのように心配しています。
純粋にお客様のために頑張ってる新人バイトと、売上に必死になっているベテランスタッフの違いを表現できたかなと思ってます。

テラモリ3巻より
◆作中で今後やっていきたいことはありますか?
恋愛に関してはここからかなり展開していく予定です。なので読者の方々をきゅんとさせられるように頑張りたいと思ってます。
また仕事に関してもまだまだ沢山出てくるので、読者の方々に共感して貰えるよう、リアルに描写していきたいと思います。
◆逆にこれまでに思いついたもののボツになったことはあるのでしょうか?あればぜひ教えていただきたいです。
いっぱいあります。
ネームまでやってもボツになるネタも沢山あるので、一つをピックアップするのは難しいですね(笑)
◆また今後テラモリ以外にiko先生自身が挑戦していきたいジャンルはあるのでしょうか?
大人な恋愛ですかね。
まだ次のことは考えてませんがいつかやってみたいなとは思っています。
◆そうなんですね!テラモリの今後の展開はもちろん、今後のテラモリ以外の作品にも期待しています!
○iko先生の好きなマンガについて

◆iko先生に好きなマンガやこれまでに感動したマンガをいくつか教えてください。また、それらのマンガの中で印象的なシーンはどこでしょうか?
田村由美先生の『BASARA』です。
キャラでは朱理が大好きです!!!!
更紗と朱理はお互いが敵同士であることを知らずに惹かれあってしまうのですが、ついに正体を知ってしまったシーンが好きです。その時の更紗の「目」がすごい!! あのシーンはコミックスが手元になくてもすぐ思い出せるくらい印象的でした。
◆そうなんですね。個人的な感想としては朱理と平尾のキャラが似ている気がします。そういったiko先生の気持ちが出ているのでしょうか?
そうかもしれないですね。(笑)
○これからアルバイトをする方に一言

◆では最後にこれからアパレルバイトに挑戦する人、アパレル以外でもバイトデビューをする人にメッセージをお願いします。
はじめたばかりの時は、右も左も分からないと思います。高宮みたいに混乱してしまうことばかりで、もう嫌だなあ…と思うこともあるかもしれません。
でも最初はみんなそうなので(私もそうでした(笑))、失敗しても落ち込み過ぎなくていいし、まだ始めてない人は不安になりすぎなくて大丈夫だと思います。
3ヶ月、半年、1年…と続けていくうちに慣れてきて少しずつ出来るようになります。
なのでまずは長く続けてみることをオススメします。
アルバイト、頑張ってください!
以上、注目度急上昇のマンガ『テラモリ』のiko先生のインタビューでした!
スーツは普段着ないけど興味のある方、スーツを着てはいるけどより知識をつけてバッチリ着こなしたい方、アパレル業界に興味のある方、『ドS副店長と新人アルバイト』という響きにグッとくる方などいろんな方が楽しめるマンガ『テラモリ』をぜひ一度読んでみてください!
2016年4月発売のテラモリ第3巻も絶賛販売中です!!
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