(出典:『3月のライオン』)
実写映画化、アニメ化などで勢いのある漫画「3月のライオン」。
将棋を題材とした作品で中学生でプロ棋士となった桐山零の人生を追っていく。
『3月のライオン』には要所、要所で痺れる名言が登場する。
ここでは『3月のライオン』の個人的に良かったと思う名言集を画像付きでランキング形式でまとめてみた。
それではどうぞ。
3月のライオン名言ランキング
10位 「林田先生」
一人じゃどうにもならなくなったら誰かに頼れ
ーでないと実は
誰もお前に頼れないんだ
将棋の試合が忙しかったがために授業にでることができず、留年の危機に陥った零。
しかし、担任の林田先生や学校の先輩の力を借りて何とか単位履修の条件をクリアすることができた。
そのときの林田先生の台詞がこれである。
(出典:『3月のライオン』)
人に頼られるには人に頼る必要があるのだ。
9位 「川本相米二」
そのうち大人になりゃあ いやでも気付くさ
どんなヤツでも一線でやっている人間で
恥をかいた事 無いヤツなんていねぇってコトにな
零は川本家で「勝ってくる」と言い残して対局に向かった。
しかし、結果は敗退。
それ以来、しばらく川本家に近寄っていない。
何故来ないんだろうと疑問に思うひなたに対して祖父の言った台詞がこれである。
(出典:『3月のライオン』)
恥はかいてなんぼとの川本家の祖父の長い人生から得た教訓だろう。
8位 「島田開」
しかし「縮まらないから」といって
それが オレが進まない理由にはならん
「抜けない事があきらか」だからって
オレが「努力しなくていい」って事にはならない
島田は将棋の天才・宗谷と同い年である。
プロになる前もなった後も常に宗谷と比較されてきた。
輝かしい成績を残す宗谷に遅れて島田も追いつこうと努力を続ける。
そのことへの島田の気持ちが現れた島田の台詞がこれである。
(出典:『3月のライオン』)
相手は関係ない。「自分」が努力を続けなければいけないのだ。
7位 「桐山零」
プロになるということは、止まらない列車に飛び乗るようなものだ
もう二度と降りる事はできない
ー負けて転がり堕ちるまでは
小学生の頃、二階堂と零は子供将棋大会の準決勝で顔を合わせていた。
会場は炎天下のデパートの屋上で二階堂は明らかに体調を崩していた。
形勢も二階堂の方が悪い。
しかし、「負けました」の一言をなかなか言わなかった。
そしてついに二階堂は負けを認めることになってしまった。
そのことを回想しつつの零の台詞がこれである。
(出典:『3月のライオン』)
二階堂やプロになる人間の尋常ではない負けん気の強さが現れた台詞となっている。
6位 「林田先生」
「でも」が100個揃えば開く扉があればいーがはっきり言って
ねーよ そんなドア!!
零は将棋棋士同士が一緒に勉強をする研究会には参加していない。
零は参加することに消極的だった。
高校の担任である林田先生はいい機会だから参加してみればと提案している。
しかし、零は「でも...、でも...」を繰り返すだけだった。
そのことに対して林田先生が言った言葉がこれである。
(出典:『3月のライオン』)
「でも」ではなく行動しなければいけないという林田先生の気持ちである。
5位 「二海堂晴信」
負けた... 強かった...
あんなに強くなってるなんて...
ーでも 次は絶対に負けない
プロでの桐山零対二階堂晴信のライバル対局。
二階堂も粘ったが対局は零の勝利で幕を閉じた。
悔しい気持ちのまま二階堂は帰宅の途につく。
その際の二階堂の台詞がこれである。
(出典:『3月のライオン』)
転んでもすぐに立ち直る二階堂の精神の屈強さが現れた言葉である。
4位 「桐山零」
頭では わかっているのに動けないのは何でだ
「勝つ理由が無い」といいながら負けると苦しいのは何故だ
中途半端だ 僕は
何もかも...
零は将棋の棋戦で負けが続いていて学校生活もいまいち上手くいかない。
それでも周りからの期待は強く、プレッシャーに押しつぶされかけている。
将棋に対していまいち身の入っていない零のセリフがこれである。
(出典:『3月のライオン』)
負けが続いてやる気がでない。
それでも悔しい。
零の勝負師としての生き様は既に心の芯にまで刻み込まれている。
そこ気持ちが溢れ出てきたセリフだと感じる。
3位 「三角龍雪」
あー もー 泣くな泣くな
しきり直しだ 俺も お前も
一からな
将棋棋士の三角龍雪(みすみたつゆき)、通称「スミス」は棋戦で為すすべなく完敗してしまった。
さらに、試合後の感想戦で自分の”迷い”を消されるような言葉までかけられてしまう。
そして、公園で缶を握り、ゴミ箱に向かって蹴って、
ゴミ箱に入ったら、「Aコース」お姉ちゃんのいる店で飲んだくれる。
入らなかったら「Bコース」家に帰って布団かぶってワンワン泣く。
と賭けを自分の中でする。
その結果がこのシーンである。
(出典:『3月のライオン』)
まさに、完敗だったがまた一からやり直そうという「スミス」の気持ちだ。
2位 「二海堂晴信」
「潔い」のと「投げやり」なのは似ているけど違うんだ!!
零の棋戦で二階堂が解説をすることがあった。
零は試合中なので生では二階堂の解説を見ることはできなかったが、後日録画で解説付きの自分の試合を見る機会があった。
そのとき零は悪手を打つ。
零は最近将棋に対してやや投げやりとなってしまっていた。
そんな心の状況からでてしまったてだった。
その手を見て言った二階堂の台詞がこれである。
(出典:『3月のライオン』)
言葉通りに「潔い」と「投げやり」 は違うのだ。
1位 「宗谷冬司」
ー気づかなかったね...
君は僕を信用しすぎだ
獅子王戦第四局、宗谷対島田戦。
島田は何としてでも勝とうと意気込んでいたが、対局は宗谷の勝利で終局した。
しかし、終局後に宗谷が島田側で手を指す。
その手は負けたはずの島田が唯一、勝つことができる一手だった。
島田は本来勝てるはずだった対局を逃してしまったのだ。
そのときの宗谷の言葉がこれである。
(出典:『3月のライオン』)
自分が試合に負けたとしてもこの手を指して欲しかったと願う宗谷の気持ちからにじみ出てきた言葉である。
終わりに
個人的にお気に入りな『3月のライオン』の名言をまとめてみた。
これ以外にも『3月のライオン』には数々の名言が存在する。
ぜひ、初読や再読のきっかけになったりいいなと思います。
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