うちの会社で、ヘビースモーカーがいます。
正確には「だった人」です。彼は禁煙に成功しました。
うちは就業規則で10:00-10:10と15:00-15:10に喫煙が許されているのですが、いわゆるタバコ部屋として完全に副流煙が隔離されている場所でしか吸えません。
タバコを吸っている人自身が副流煙でやられるのは無視した、嫌煙家に嬉しい仕様です。
この部屋が規定の時間になると真っ白くなる現象が毎日観測されています。
この部屋に、いつも彼がいます。
喫煙が許されている時間になると、いつも、必ずいます。
いかなる会議に参加していてもこの時間にはいつの間に会議を抜けてこの部屋に向かう、生粋のスモーカーです。
もうほんと時間管理が完璧なんですよ。
必ず自分の発言は時間内に終わって、会議もこの時間を避けるように終了させるパワーを持っています。
もし終わらない時には会議からフェードアウトしてしまうタイミングも完璧。
こういう時間管理がデキる人を「仕事ができる人」と言うんでしょうね。
そんな彼が、ある日を境にタバコを辞めました。
何が起きたのか・・・
実は、検査入院のために1日休んでいました。
その結果が出た日から、全く吸わなくなりました。
怖くて結果を聞くことができません。
彼の人生の楽しみ(と思われる行為)を一発で変えさせる言葉って一体。
後に彼はこんな名言を吐きました。
「会社の健康診断では、何もわからないよ」
遠くを見ながら、まるでタバコを吹かしながら喋っている様子に、哀愁を感じたのは言うまでもありません。
おわり。