書籍「The Go Programming Language」はTroffで組版された 3
ストーリー by hylom
さすがにtroffは使ったことないな…… 部門より
さすがにtroffは使ったことないな…… 部門より
insiderman 曰く、
Brian KernighanとAlan Donovanによる書籍「The Go Programming Language」(プログラミング言語Go)の組版にはtroffが使われたそうだ(本の虫)。
troffへの入力はXMLで書かれており、そこから独自に実装したツールによる変換を行った後にtroff(groff)で処理しているそうだ。同時に結果閲覧や将来的な電子書籍化のためにHTMLへの変換も行っているという。ただ、troffはマルチバイト文字(wide Unicode characters)をうまく扱えなかったためにいくつかの部分はテキストをリライトしているとのこと。図版については「Googleのドロープログラム」を使用したそうだ。なお、groffがサポートしているpic形式での図版制作も試してみたが、使い物にはならなかったようだ。また、数式については上付き文字のみで、表についてはフォーマットを制限することで対処したという。数式のフォーマット変換を行うeqlや表の処理を行うtblといったroffプリプロセッサはHTMLでの出力がうまくできなかったことから使わなかったようだ。
同書籍は日本からは丸善出版から日本語訳版が出るようだが(翻訳を担当した柴田芳樹氏のブログ)、日本語訳版はどのように組版されたのだろうか?
マクロいじりは楽しいからね (スコア:1)
troff(厳密にはditroff)で本一冊編集したことがあります。残念ながらmsマクロじゃなくてmmマクロでしたが。マクロいじりは楽しいよ、自分で書いたものならば。最終的にPostScriptにしたけれど、どうやってたんだっけ。
LaTeXは、エラーがあった時にどこが悪かったのかわからないのが困るけれど(マクロを展開した後のTeXでのエラー箇所を指摘するので)、ditroffは少なくともどこの行で間違えたかがわかりました(マクロが原始的なだけ、とも言う)。昔のnroffは今のHTMLブラウザ同様、エラーを指摘しないで適当によろしくやってくれるので、かえって面倒でした。
groffのUnicode対応は、やる人がいないんじゃないかな。組版ならTeXを使う人が大多数だろうから。TeXにはまるとそこから抜け出せなくなるので、手を出さないようにしています。Emacsも同様。
最近はMicrosoft Wordのスタイルいじりしかしなくなったけれど、謎の動作を追いかけるのは消耗させられます。アスキーは今でもLaTeXで書いているんですね。「GUIの組版ツールを使うのは同じ作業を何度も繰り返さなければならず極めて効率が悪い」。そうだそうだ。
広告のほうが気になる。 (スコア:0)
Kernighan教授の返信の最後、
> 始めた当初は綺麗で筋の通った設計だったのに、結果として過程は炎上したし、
> やたら複雑なmakefileを書く必要に迫られた。
まあ、実際はだいたいそうなりますよね。
それより、その後の広告、
> 日本の殆どの出版社はInDesignで組版をしている。
> それも、編集者はInDesignを直接触らない。
> InDesignを触るのは印刷所の人間だ。
DTPってそもそも…
Re: (スコア:0)
出版社にいるのは企画や広報と編集(と校正)の人員だけで、デザインは外部デザイナーだし編集作業はオペレーター(これも外部だったり、バイトだったり)するんじゃないかな。