(cache) 長良川鉄道、復旧のめど立たず 事故調が調査 − 岐阜新聞 Web
長良川鉄道、復旧のめど立たず 事故調が調査
2016年04月17日08:47

 15日夜に岐阜県美濃市須原の長良川鉄道トンネル内で列車が脱線した事故で、運輸安全委員会の鉄道事故調査官2人が16日、現地で原因調査を始めた。同鉄道は同日、全線を終日運休した。復旧のめどは立っていない。

 調査官は須原トンネル内で、レールのゆがみや枕木の破損状況、列車を調べた。県警捜査1課と関署は実況見分を行った。調査官によると、進行方向に向かって後ろの車輪が脱輪し、列車の左側部がトンネルの壁にぶつかっていた。速度超過や置き石による脱線の可能性は現時点では低いという。17日は列車を詳しく調べ、男性運転士への聞き取り調査も行う予定。

 同鉄道は調査が終わり次第、破損した線路を交換して安全を確認した上で全線の運行を再開する。17日は美濃太田−関間で部分運行を実施。関−北濃間ではバスで代替輸送する。坂本桂二専務は「ご迷惑とご心配を掛けて大変申し訳ない。調査結果によって今後の対応を決めたい」と話した。