第45回を迎えるフジサンケイグループ広告大賞(フジテレビジョン、産業経済新聞社など主催)の結果が発表され、最高賞の「メディアミックス部門・グランプリ」を日産自動車の「やっちゃえNISSAN」が受賞した。同賞グランプリの受賞は、自動車業界として初。
同賞は、新聞、テレビ、ラジオ、雑誌などの広告を総合評価して顕彰するもので、昨年一年間にフジサンケイグループの各メディアで掲載、放送された広告364点の中から、「メディア部門」「クリエイティブ部門」など6部門、計31作品(20社)が選ばれた。「メディアミックス部門」は、新聞、雑誌、ラジオ、テレビ4メディアで多面的な展開を行った広告に焦点を当てた賞となる。
同部門優秀賞にはKDDIの「au三太郎シリーズ」、パナソニック ロボット掃除機RULOの「スミまで掃除できる実力を徹底啓蒙!「ロボット掃除機は●から▲へ」RULOデビューキャンペーン」、住友生命保険相互会社「1UP(ワンアップ)」の3点が選ばれた。
同部門審査委員の法政大学 稲増龍夫教授は「昨年まで3年連続でグランプリに輝いたパナソニックは今年は優秀賞となり、グランプリは日産自動車とKDDIが大接戦となり、結果、日産自動車がグランプリを獲得した。日産自動車は、従来『技術の日産』というイメージを打ち出してきたが、今回は「“やっちゃえ”NISSAN」というチャレンジ精神を前面に押し出し、力強い企業イメージをアピールできた」と審査理由を説明する。
媒体特性を生かした広告を評価する「メディア部門」では、テレビでKDDIの「au三太郎シリーズ」、新聞で江崎グリコ・グリコ乳業の合併広告「ゴールではなく、スタートだ。」が最優秀賞を受賞した。「au三太郎シリーズ」は「クリエイティブ部門」でも受賞しており、3部門での同時受賞。
ラジオ最優秀賞は東京ガス 企業CMの「サプライズ篇」。同CMは、お笑い芸人のグランジの企画によるもので、東京ガスのサイトからも視聴できる。雑誌はNTTドコモの「イエ・ラブ・ゾク」のシリーズが受賞した。
同賞の審査委員は広告主各社から宣伝部長、マーケティング部長ら広告責任者が名を連ねるほか、作詞家の秋元康氏、映画監督の犬童一心氏、コピーライターの谷山雅計氏、画家の山口晃氏らが審査に参加している。また、広告が消費者に支持されているかを評価する「パブリック部門」はフジサンケイグループ各媒体の公募により選出された東京・大阪各100名の一般人が審査にあたる。
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