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ちょっと自由に生きるコツ

見方を変え気持ちを変えるとちょっと自由になれるかも。 ビジネスマン向けのメソッドから、日々の雑感までを綴っていきます。

福沢諭吉に聖徳太子 お札(お金)になった偉人たち

ライフログ

お札になった偉人

「おふだ」ではなく「おさつ」、紙幣のデザインとして肖像が使われた人について書かれた本があります。

 

 

お札の肖像の選び方ですが、

特別な制約はありませんが、おおよそ次のような理由で選定されています。

  • 日本国民が世界に誇れる人物で、教科書に載っているなど、一般によく知られていること。
  • 偽造防止の目的から、なるべく精密な人物像の写真や絵画を入手できる人物であること。

出展:独立行政法人 国立印刷局

 とのことです。

 

これに対して、作者は

「いつ・どこで・だれが・どういう理由で選ばれたか分からない。ので、これを推測してみよう」

として著されたそうです。

 

 本の構成は、人物ごとに

  • 選定された当時の政治・社会状況
  • 事績
  • 選ばれた理由

をコンパクトにまとめたもの。

簡潔かつ平易に書かれていて、とてもおもしろく読むことができました。

 

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お札になった人

全部で18人です。(年・券種は初出時)

明治

昭和

平成

 

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出展:独立行政法人 国立印刷局(以下画像も同)

 

こうして肖像画を並べて見ると、おもしろいですね。

個性的なお顔立ちというか・・・(笑)。男性のひげ率が高いです。

 

二宮金次郎の顔は銅像で何度も見てますが、二宮尊徳を見たのは初めてです。

*下記エントリーで、二宮金次郎は、排斥対象になっている旨を書きましたが、

auのCFで金太郎が金次郎になって気になること

本書では、戦後間もなく「非民主的」として非難されたと書かれています。

 

◆ ◆ ◆ ◆    ◆    ◆ 

 

明治から昭和初期にかけては、天皇にゆかりがある(天皇を補佐した)人が多く、大戦後は政治家、昭和後期以降は文化人という区分になりそうです。

 

武内宿禰や藤原鎌足など、「へぇ~、こんな人が選ばれていたんだ」と思いましたが、その選定に関する著者の推理を読むと、「なるほどね~」と納得できました。

もちろん、その推理が当たっているかどうかは、わかりませんが・・・。

 

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その他

最多出場は聖徳太子

一番使われたのは聖徳太子、過去、7回の登場です。

  • 乙百円券(昭和5(1930)年発行)
  • い百円券(昭和19(1944)年発行)
  • ろ百円券(昭和20(1945)年発行)
  • A百円券(昭和21(1946)年発行)
  • B千円券(昭和25(1950)年発行)
  • C五千円券(昭和32(1957)年発行)
  • C一万円券(昭和33(1958)年発行)

 

今は、一万円札といえば福沢諭吉ですし、若い人は「見たことない」かもしれませんが、年配者にとっては、「お金といえば聖徳太子」というくらいなじみ深いものです。

 

百円札から一万円札まで、多々、登場しています。

デザインを見比べると、微妙に違いますね。

 

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 もし、五百円札を復活させるか、五万円札をつくるのであれば、ぜひ、聖徳太子を採用していただきたいものです。

 

紫式部は別扱い

ちなみに国立印刷局は、肖像は「17人」としています。

紫式部は、肖像として扱っていないのですね。

たしかに他の札の肖像とは扱い方が違いますし、サイズでいえば、冷泉院と光源氏のほうが大きいです。

 

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おまけ

富士山は5回登場しています。

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以上、「お札になった偉人」についてでした。

身近な存在である「お札」、そこに描かれている人物。

知っているようで、知らないことばかりでしたが、これは、さっくり読めて、会話のネタが増える小気味の良い一冊でした。

 

ちなみに、ここでの「お札」は日本銀行券で、国立銀行紙幣は対象外です。

 

では、また。

 

 

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