どうも、きつねです
ブログを書いていて、どうすればたくさんの人に読んでもらえるんだろう、納得してもらえるんだろう、といつも考えるのですが、
僕は文学的文章を読むことが多いので、どうしてもそういう文書になりがちです。
今回は文学的とは全く別の視点、ビジネス・コミュニケーションの視点からわかりやすく、説得力のある文章というものを考えてみます。
文章と説得力
1.わかりやすい文章
1.主観的意見だけでなく事実を書く
読み手が書き手の親しい人であれば、
書き手その人がどう思ったのか、というところにも関心が向けられるかもしれません。
しかし、ブログやビジネスでは、読み手にとってあなたの感想はそんなに重要なことではないでしょう。
それよりも客観的事実であることが重要です。
この本はおもしろいですよ
とただいうより
去年、何万冊の売り上げがありました
という方がその価値が認められやすい。
2、曖昧な書き方をしない
文章中に
「くろめのきれいな女の子」
という文があったとします。
そうすると
きれいな黒目を持った女児
なのか
黒目を持ったきれいな女児
なのか
肌が黒っぽいきれいな女児
なのか
きれいな黒目を持った女の子供
なのか
はっきりしない
以下とにかく色んな意味にとることができます。
こういう書き方をすると、
書いている方にはわかっていても、読んでいる人にはどういう意味なのかわからなかったり、さらに悪くは内容を誤解する恐れがありますから、
形容詞等の修飾は明確にする必要があります。
3、文章は短めに
これは僕が一番気をつけないといけないことですが(笑)
文章は書こうと思えば”マル”をつけずにずーっと続けることができます。
しかし、文章は長くなればなるほど、主語述語等の関係が読み取りにくくなります。
例えば
このブログを書き始めたのは、僕自身の意志があったばかりではなくて、というより僕自身の意志といえば、そんなに強いものではなかったのであるが、僕を外界に触れさせるために、他人の意見や、そう仕向ける環境があったということは否定できないことである。
などという文章はちょっと読みにくいですよね笑
典型的な文学病です。
このブログを書き始めたのは、僕を外界に触れさせようとする他人の意見や、環境があったからで、僕自身の意志はそんなに強いものではなかった。
と書いた方がすっきりわかりやすい。
4、難しい言葉、専門用語を使わない
これは説明しなくてもよいでしょうが
バッハの音楽はポリフォニーであるがために、古典派的なホモフォニーに比ぶれば、音楽の自然な流れというものに関しては、やや劣るところがある。
というとポリフォニーやら古典派やらホモフォニーなどという専門用語がわからないと文の意味が全く伝わらないでしょう。
これを
バッハの音楽は旋律がたくさんあってごちゃごちゃしているので、ハイドンやモーツァルトの音楽に比べると、音楽の自然な流れというものに関しては、やや劣るところがある。
としたほうが音楽の知識がない人にも伝わりやすい。
ですが、いちいち下のように噛み砕くと、それこそ流れが悪いですし、やや幼稚な感じがしますから、
語句の説明をつけるなどしてうまくバランスをとる必要があるでしょう。
また、難読漢字についても注意する必要があります。
パソコンでは難しい漢字も、変換機能で簡単に使えますから、
例えば
瀆職 徒ら 詳らか 蝦蛄 齎す 鼬
などというちょっと難しい漢字も使えてしまうわけです。
読みやすさのためには普段使われている漢字程度におさめる必要があります。
2、説得術
次にどんな人が説得力をもつのか、具体的な説得術にはどういうものがあるか
ということをみてみます。
1、記事や意見に説得力をもたせる要素
同じことをいうのでも発言しているその人によって、説得力は大いに変わり得るようです。
- 肩書き
- 類似性
- 関係性
- 外見
等が説得力に関わるものとしてあげられます。
肩書き
ブログに関してよくいわれることですが、
自分の地位や、職業なんかを公表することで書き手に対する信頼感がうまれます。
類似性
年が近いとか、同じ趣味をもっているというだけで何故か親近感がわきますよね?
関係性
これは上にも書きましたが、自分と何らかの関わりがある人だと信用しやすい。
見ず知らずの人よりは、知人のほうが信頼できます。
読者と親しくするというのはこういう意味で効果があるかもしれませんね。
外見
これはちょっと不公平ですが、容姿が優れていると、内面も優れているという印象を与えるようです。
容姿が美しい人は顔写真を載せるのは効果があるかもしれません。
ブログではデザインが容姿にあたるかもしれませんね。
僕も顔写真でも載せようかな?笑
2、ビジネスで使われる説得術
セールスマンが良く使うテクニックを紹介します。
応用すればブログにも使えると思われます。
Foot in the doorーフット・イン・ザ・ドア
押し売りがまず開いたドアの隙間に足を入れてしまうところからついた名のようです。
ある目的を果たすのにその目的より小さいものから段階を踏んで要求していくと、
いきなり大きい要求をするより成功率があがるそう。
Shut door in the face―シャット・ドア・イン・ザ・フェイス
これはフットインザドアと逆で
まず大きな要求をして相手に不満をもたせてから、本来のそれより小さい要求をする、というもの。
これはテレビショッピングなんかでよくみますよね。
15000円のところ、今回だけは特別9800円!
15000円が9800円!?やすぅ~い!
とかいうあれです。
短所はいうべき?
例えばあるものを紹介したい時、
そのもののよいところはもちろん伝えますが、
悪いところは伝えるべきでしょうか。
これは記事を書いていて悩むところの一つですよね。
良いところだけを伝えることを「一面提示」
良いところ悪いところ両方を伝えることを「両面提示」
というそうです。
基準のひとつとして、読み手のレベルを考えるとよいらしいです。
ちょっと反感を買う言い方かもしれませんが、
一面提示は低学歴、
両面提示は高学歴の人相手に
有効なようです。
まあ学歴というのでその人のことを考えてしまうのは愚ですが、
つまりは複雑な思考ができるか、ということのようです。
あまりに良い面ばかり書いていると、
こんなに良い面ばかりあるはずがない
と賢い人は考えるでしょう。
記事を読む相手を見通して判断すると良いのかもしれません。
3、説得力のある文章構成
最後にどういう文章が説得力をもつかみてみます。
1、根拠を書く
始めに書いたとおり内容に客観性を持たせることが重要です。
では、客観性をもたせるためにはどうしたらよいのでしょうか。
帰納法と演繹法
これはもともと哲学用語ですが、真理を求めるための思考の二大方法です。
厳密にみるとややこしい分類があるのですが、
「帰納」はすでに知られている事例から一般的結論を導くことで、
こういうことがあって、ああいうことがあって、
さらにこういうこともある
だからこういうことなのでは?
などという構造が帰納的推理
「演繹」はデカルトの話が有名ですが、
絶対にゆるぎないあることから、論理的に必然的な結論を導き出す方法。
Aは~である。
Bは~である。
而してCは~である。
という三段論法もこの代表
2、厳密なグループ分け
わかりやすい文章のためには、抽象度のレベルを揃える必要があります。
例えば、本の種類という分類で
新刊書、文庫本、新書、雑誌、絵本
などとすると、足並みが全然そろっていませんよね?
こういう分類には注意する必要があります。
3、結論を頂点にピラミッドをつくる
文章の筋としてピラミッドをつくるとよいようです。
こんな感じ
文章にする時、この例では
- (~がおすすめです)ということを書く
- 機能面の説明→使った感想→他の人の意見→より詳しい根拠
- 外観の説明→どういう外観がよいか→他のものの外観→根拠
- 結論
というように書く
機能面や外観など2段目にあるもののうちどれを先に書くと良いかということに関しては重要なものを優先するとよいようです。
(書き方にはもちろん様々な方法があります。)
ピラミッドの原則については以下参照
以上ブログを書くにあたって役にたちそうな文章術、説得術をあげてみました。
やはり多くの人に読んでもらうのならば”わかりやすい”というのが一番大事なのでしょう。
よい文章とはまた別に”ブログの文章”が書けるとよいですね。